福岡の公立病院、廃院・縮小相次ぐ 小竹町では町立病院を診療所に

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岩田誠司
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 福岡県小竹町の井上頼子町長は3日、町立病院について、病院としての維持を断念し、入院を受け入れない無床診療所とする考えを表明した。人口減少医師不足で病床稼働率が低迷しており、県内でも各地の公立病院が運営に苦しんでいる。

 井上町長はこの日の町議会で、町立病院の赤字が続いており、改善も見られないとして「これ以上自治体直営による運営は難しい」と述べた。今後は民間の手法導入を図って指定管理者制度の導入を検討し、入院機能は近隣医療機関に委ねる形を目指すという。

 町立病院には内科系の三つの診療科とリハビリテーション科があり、病床数56。町内で唯一、入院機能があり、医療法が病院の要件として定める、20人以上が入院できる施設に該当する。

 病院によると、赤字の主な要因の一つが医師不足という。3人いた常勤医は2018年6月以降は院長を含め2人に。後任を確保できず、入院患者を十分に受け入れることができなくなり、病床稼働率は採算ラインと言われる80%を割り込む50%前後となった。新型コロナウイルス感染症の流行による受診控えも響いた。

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この記事を書いた人
岩田誠司
西部報道センター|筑豊地区担当
専門・関心分野
南米、外国人労働者、農業、食、災害、環境、平和、教育