札幌の北星学園大学で働く非常勤講師らが来年度からの実質的な賃下げの撤回を求めて労働組合を結成しました。
4日に結成された労働組合は北星学園大学で働く非常勤講師ら24人でつくる「大学非常勤講師ユニオン」です。大学は来年度から半期の講義数をこれまでより1回減らした上で、講義時間を10分延長する方針です。講義の総時間数は増える一方、給与は講義の回数に応じて支払われる仕組みのため、実質的な賃下げになるということです。
大学側の去年の発表以来、非常勤講師2人が個人で地域の労働組合に加盟し大学側と交渉してきましたが、賛同者が増えたため、非常勤講師の組合の結成を決めました。森若裕子代表は「(非常勤という)弱い立場を利用されているという気になりました。学校をつくった時の創立精神に立ち戻り学園を運営してほしい」と訴えています。
大学側との今後の交渉では1講義当たりの単価を上げることを求める方針です。大学側は「交渉中のためコメントできない」としています。