神戸市民病院機構は3月5日、中央市民病院(神戸・中央区)で70代の男性患者に対して行われた尿管がんの化学療法で誤った投薬があり、男性の肝臓の機能障害が進行、死亡に至った医療事故が発生したと発表しました。

神戸市立医療センター中央市民病院によりますと、同病院で去年12月、尿管がんを患う70代の男性患者に、がん治療薬「オプジーボ」を投与する化学療法が行われました。

投与前に血液検査が実施され、肝酵素(肝臓の細胞中に含まれる酵素)の数値が投与中止の基準を超えていたにもかかわらず、オプジーボが投与されました。

男性患者の主治医(30代男性)は投与中止の基準を超えていたことに気付いていましたが、男性患者が腎臓の障害も抱えており、その治療を優先する意図で投与を決めたということです。

男性患者はその後、オプジーボの副作用である肝障害が進行し、今年2月に死亡しました。

中央市民病院は、再発防止策として医師への再教育を実施するとともに、電子カルテのアラート機能を強化するということです。