まじめに、女性器を鏡に映して見てほしい

GSМの主な症状は、腟や外陰の不快感(ムズムズ・痒み・痛みなど)、それから頻尿・尿もれ・再発性膀胱炎・性交痛。外陰や腟、クリトリスの萎縮などである。

尿もれは、骨盤底障害とGSМに共通して現れる症状である。尿もれパットが当たり前に売られている昨今、心当たりのある方は少なくないだろう。

自分の女性器を、鏡に映して見てほしい。若いころに比べて、大陰唇や小陰唇がしなびた感じになっていないだろうか。赤くただれたようになっているところはないだろうか。正常であれば縦長の穴であるはずの尿道口が、丸い穴になっていないだろうか。このような所見があれば要注意である。

私の場合は、あきらかに大陰唇や小陰唇がしなびて小さくなっていた。さらにさらに、これはあとで気づいたことだが、おりものが出なくなっていた。下着が汚れなくなっていたのだ。これは外陰や腟が乾燥し、潤いがなくなっていることの表れである。

そしてもうひとつ、GSМに罹患しているかどうかの目安がある。子宮がん検診で腟鏡を入れられたとき、激しい痛みに襲われるかどうかである。痛みがあるようなら、外陰や腟が乾燥し、萎縮している可能性がある。セックスをしたら、性交痛を経験することになるだろう。

「腟ケア」や骨盤底筋体操で体が若返った

腟の乾燥は、骨盤底筋障害やGSМに罹患する予兆である。女性ホルモンが減少すると、腟に潤いがなくなってきてGSМが発症する。潤いがなくなった腟の筋肉は、柔軟性や弾力を保つことができなくなる。すると膀胱・子宮・直腸が腟のなかに落ち込んできて骨盤底筋障害が発症する。

さて、閉経後、女性ホルモンが減少することで起こる、このふたつの病に罹患していることがわかった私は、どうしたか。骨盤底障害の改善のために行ったのは、腟のオイルケアと骨盤底筋体操。GSМの改善のために始めたのは、女性ホルモン補充療法である。

これらを始めたことで、私は頭痛・腰痛・便秘・冷え性、さらには猫背やガニ股も克服した。いろいろなことに積極的になり、生きる意欲も湧いてきた。64歳で恋をして、27年ぶりにセックスをして、いまも楽しくお付き合いを続けている。自分で言うのもなんだが、たぶん70歳には見えないと思う。

公園を歩く高齢女性たち
写真=iStock.com/AJ_Watt
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