<MBTI>16タイプの学歴観について解説する
私の書いた記事の中で特に読まれているものをピックアップすると、16タイプ関連と学歴関連のようだ。今回はこの二つを合わせて、16タイプの学歴観について語りたいと思う。
ESTJ
ESTJはいわゆる「俗物」的な思考回路と言われることがある。ESTJは競争心が強く、社会的なステータスを重んじる傾向にある。ESTJはありとあらゆる肩書に興味を持ち、当然その中に学歴も含まれる。
ESTJにとっての学歴の位置づけは明確だ。どこどこの有名企業に勤めているとか、あの人の役職はナントカ担当部長だといった肩書と同列だ。ESTJは社会的にお墨付きが付いた序列が大好きなのだ。
ただし、ESTJの学歴好きはその辺りで終わりだ。彼らが学歴を好むのは「役に立つから」と「偉そう」だからだ。学問それ自体にはあまり興味がない。知識教養や学術的な探求に関する話をしても「職場でする話じゃねえだろ」で終わりである。ただし、彼らは肩書にこだわるので、大学教授といった立場の人間の話は無批判に信じる傾向がある。
ESTP
ESTPもまた、ある程度学歴にこだわる傾向がある。彼らは社会的なステータスが好きだ。ただし、それ以上に競争心の強さが目立つ。ESTPにとって学歴は年収や身長と似たような位置づけだ。学業という同学年の殆どが参加するスポーツ大会で優秀な成績を収めたという感覚である。
ESTPは人を威圧できそうなステータスにこだわる。高級車とか、仕立てのいいスーツはいい例だ。見た目のいかつさも含まれる。ESTPにとって重要なのは「舐められない」ことであり、高学歴の世界では学歴もその一環だ。ただし、ESTPにとって学歴はあくまで武器の1つであり、他の項目を差し置いて重要という訳では無い。低学歴であっても別の武器を見つけてオラ付いているはずだ。ESTPの人間は学歴コンプにはなりにくいように思える。
なお、ESTJと同様に知識教養や学術的な探求に関する話を振るのは避けた方がいい。ESTPにこの手の話を振っても「つまらねえ」と思われて機嫌が悪くなる。ESTPに強みは処理能力や記憶力であり、内容には大して興味がないからだ。
ESFJ
ESFJはあまり学歴にこだわらない。少なくとも私は見かけたことがない。ESFJは競争をあまり好まないし、ステータスを他人にひけらかすのを良くは思わないだろう。ESFJにとっては場の空気は何よりも大切であり、マウントに繋がる行為は慎むべきだと考えているからだ。
学歴の話はそれなりに社会でデリケートな話とされている。この空気を先導しているのはSF型だろう。ESFJは学歴ステータスにこだわるよりも、むしろ学歴ステータスを振りかざす人間を黙らせる役割に回るイメージがある。学歴の話をする人間は年収をひけらかす人間と同じ扱いだ。
また、ESFJは現実を生きている人間であり、社会人にもなると、学歴は遠い過去の話になってしまう。尚更学歴は過去の栄光を振りかざすという要素に思えてしまうだろう。
ただし、ESFJは権威を受け入れるタイプでもある。「〇〇さんは東大を出て高い役職についている」といった話には敏感だろう。大学教授といった立場の人間の話は無批判に信じる傾向がある。
ESFP
ESFPは学歴に全くこだわらない人間と思われる。学歴やら受験やらは面倒事としか捉えていないだろう。社会で生きていく以上、学歴は確かに必要と考えているが、それ以上のものではない。むしろ地元の友達が進学や就職で少しづつ分断されていく過程と捉えてしまうかもしれない。
ESFPは全タイプで一番学業系との相性は悪い。単純に興味がないのだろう。学術も競争もあまり好きではないESFPは学校では宿題をやっていかないが、友達とは楽しく遊んでいるタイプと認識されているだろう。学校の求める像とは真逆にも関わらず、ESFPはむしろ健全な存在と思われている。別に学歴が社会的成功の全てではないし、社会的成功が人生の全てでもない。ESFPはその高い社会適応能力でどこに言っても順調に人生を進められるだろう。学歴はESFPのほぼ唯一といっていい苦手分野なのだ。
ISTJ
ISTJのステレオタイプはガリ勉だ。ただし、いわゆる学校の成績が良いタイプだ。ISTJは学校でも会社でも求められるミッションにコツコツ努力をして積み上げるタイプであり、その結果として受験に関しても有利な立場にある。
ISTJの学歴へのこだわりは普通程度だろう。彼らはESTJほど肩書にこだわらないし、競争心も強くない。どちらかと言うと優等生的な振る舞いの方にこだわりが強いように見える。SJ型の例に漏れず、社会的に堅実な生き方を好む傾向にあり、有名大学から有名企業に入るというのはISTJにとって既定路線だろう。
ISTJは学歴というより成績にこだわっているタイプであり、受験が終われば別のミッションを堅実に続けるはずだ。内心で学歴コンプを抱えている人間は存在するだろうが、寡黙タイプなので、他人が耳に挟む機会は少ないだろう。
ISTP
ISTPの学歴へのこだわりは普通程度だ。ISTPも俗物的な項目への興味は強いが、ESTPほどステータスを見せびらかすことにこだわりはない。常識的な感性を持ちながらも独自路線を進むタイプであり、学歴はその助けになる存在だ。
ISTPはなんとなく高学歴の人間はすごいと思っているし、知識が深いはずだと思っているが、その程度だ。特に比較するわけでもなければ、否定するわけでもない。ISTPの学歴観は淡々としているように思える。
ISFJ
ISFJの学歴へのこだわりは低い。SF型はみんなそうだが、ISFJも例にもれない。学歴のような話は物騒だと思っているし、高学歴のISFJは自分の学歴を隠すこともあるかもしれない。
ISFJは周囲に認められたいとは思っているが、優位性をアピールしたいとは思っていない。学歴をひけらかすことなど以ての外だろう。S型の例に漏れず高学歴の人間は知識が深いと思っているだろうが、その程度の認識である。
ISFP
ISFPの学歴へのこだわりは低い。競争やステータスといったものへの興味が薄いからだ。ただし、SF型の中では比較的学歴コンプに陥りやすいタイプかもしれない。
ISFPはINFPとは一字違いであり、気質や認知に共通点が多い。ISFPは非常に内省的であり、何か悩みを抱いた時に自分の内部でグルグルと考えやすいタイプでもある。
ISFPが受験に失敗し、その後の人生で何らかの不満を抱えた場合に、学歴コンプへと繋がる可能性は大いにある。学歴それ自体の興味かは微妙だが、自分の人生を歪めた1つの挫折として認識するだろう。ESTPにとっての学歴が年収なら、ISFPにとっての学歴は生い立ちに近いかもしれない。
ENTJ
N型の学歴観はS型とは大きく異なる。S型にとっての学歴は単なる肩書か、人生の道具でしかない。しかし、N型にとっては違う。N型は「知」に対する興味が強いし、人生における学歴というナラティブにも価値を認める事が多い。一方でヒエラルキーや序列といったものには複雑な感情を抱く。N型の学歴観は遥かに難解であり、個人差も大きい。
ENTJの学歴に対するこだわりは極めて強い。ENTJは自分の能力を誇示することをライフワークとするし、関心が知的能力の方に寄っている。エリートコースを歩む自分といった自己像への依存度が非常に高いのだ。
ENTJはENTPと同様に目立ちたがるところがある。学歴の強みは異なる業界の人間から評価してもらいやすい点であり、ENTJのやりたいこととはピッタリ一致する。ENTJの人間は「東大法学部を卒業後、〇〇省に入ってアメリカに留学し、その後・・・」といった「いかにも」な経歴をぶら下げたがるイメージだ。ESTJが肩書厨とすればENTJはキャリア厨かもしれない。
ENTP
ENTPは学歴にこだわるタイプだ。度合いで言えばENTJに匹敵するかもしれない。ただし、その雰囲気は少しENTJとは異なるだろう。
ENTPにとって重要なことは「目立つ」ことだ。ENTPの人間は知的能力への関心が強いし、しばしば学術的な項目へも興味を持つ。ただし、ENTPにとっての興味関心は浅く広くだ。従って、ENTPにとってジェネラリスト的な学力が評価される大学受験という場は非常に相性が良い。このジェネラリスト志向はENTJと通じるところがある。
ただし、ENTPはエリートコースを歩むことにはそこまで関心が高くない。頭が固くて馬鹿げていると批判するだろう。学歴はENTPにとって一律で行化される唯一の機会だ。ENTPの代表格である堀江貴文を見れば明らかだろう。彼は東大に入ったことを誇りにしているし、「東大が最強の資格だ」と豪語している。本人も東大という肩書のお陰でインテリ的な言説を発信できることをありがたく感じているだろう。ただし、ホリエモンは就職してないし、そもそも東大を卒業すらしていない。学歴と就職は別なのだ。
要するに、ENTPはESTPと同様に目立つステータスを好むが、学歴に関しては単なるステータス以上の大きな意味を持つということだ。ENTPの天職の1つがタレント学者であることもこれの裏付けかもしれない。ただし、茂木健一郎のように学歴を批判しているタレント学者もいる。これは例外と言うよりもENTPの根深い反権威主義の現れだ。彼は東大を2回も卒業している。学歴に無関心とはあまり思えない。ENTPはカオスそのものであり、共通点は「目立ちたい」という一点だけなのだ。
ENFJ
ENFJにとって学歴は大切だが、学歴ヒエラルキーには反対している。ENFJにとって意味を持つのは「高等教育」それ自体だ。
ENFJにとって大学とは新たな物事を学び、未来へとつなげる重要な機関だ。大学在学中にNPO活動を始めるようなタイプはENFJにとって非常に尊敬する存在だろう。良く国際交流団体のウェブサイトに掲載されているような、大学で学びを続ける目がキラキラした発展途上国の若者はENFJの学歴観を良く表していると思われる。
ENFJにとって学校は学びの場であり、未来に繋がる場だ。ESTPやENTPのように偏差値の高い大学に入って遊んでしまったことを堂々と語るといったムーブは絶対にないだろう。ENFPにとっての学歴は「人生のキャリア」に近いはずだ。
ENFP
ENFPの学歴観はENFJと近いだろう。競争やヒエラルキーといった概念はENFPにとっては苦痛であり、参加する気になれないはずだ。ENFPは「知」に対する興味は強いが、学歴は夢を追う手段であり、それ以上の意味は持たない。
ENFPはENFJほど学業へのこだわりはないし、優等生でもないだろう。学歴に依存しているでも嫌悪しているわけでもなく、なんとなく学生を楽しみたい程度の認識に見える。N型の中で最も学歴に無関心かもしれない。
INTJ
INTJは最も学歴にこだわる人種とも言えるし、最も学歴に反対している人種ともいえる。INTJの学歴観は非常に両義的である。
INTJは知的能力に関して他の追随を許さないし、知的能力へのプライドは非常に高いだろう。INTJにとっての理想は自分の興味のある分野で知的能力を評価されることであり、研究職や専門職との相性が非常に良い。実際に高度な学識が必要な役職はINTJの独壇場だと思われる。
ただし、INTJにとって重要なのは「学」だ。物事の本質を見抜くINTJにとって一般的な意味の「学歴」はバカバカしくも思えるだろう。受験なんて所詮は18歳時点の遊びに過ぎない。INTJは一流大学で遊び呆けた人間よりも三流大学出身ながら専門分野で高度な知見を持っている人物を尊敬するだろう。学歴厨は物事の本質を表面でしか見られない哀れな人間だと考えるはずだ。仮に素晴らしい肩書を持っている人物であっても言っていることがおかしいと考えればINTJは即座に軽蔑するだろう。SF型の感性とは正反対である。
INTP
INTPの知的関心は非常に高いし、実際にかなりの博識だ。学業はINTPが万人に評価されるほぼ唯一の機会と言っても過言ではなく、実際に成功しているINTPは自分の知的関心を何らかの形で活かせた人間が多い。
ただし、その知的関心が学歴への興味に繋がるかは別だ。学歴は社会的に作り出されたヒエラルキーであり、E型の方が受け入れやすい。INTPはもとから人にあんまり関心がなく、他人の学歴などどうでもいいと考えている者も多い。
とは言えINTPは学歴にこだわる方だ。学識は自分の得意分野だからである。T型なので競争やヒエラルキーといった物事へのこだわりも強い。興味の対象にもよるが、学歴にそれなりに関心を払う人間は多いだろう。受験に成功したINTPは人生の成功体験として学歴にアイデンティティを持つに違いない。
INTPは興味を掘り下げるのが好きだ。INTPの中には学歴マニアというべき人種も存在する。彼らは桁違いに学歴に興味を持っている。ネット上の学歴評論の大半もINTPの学歴マニアによるものだろう。彼らはINTPの学歴関心度の平均を大きく引き上げている。
学歴YouTuberの大半はおそらくINTPかENTPのハズだ。彼らにとっては興味の方向性と学歴は非常に近いのだ。興味本位で行動するという点でも似ている。ENTJであれば「学歴が高くでもキャリアはどうなんだ」という話になるし、INTJから見ると「ふざけてるのか?」という話になるだろう。
INFJ
INFJはあまり本心を語らない。学歴のような話題とくれば尚更だろう。INFJはかなり学業面で優秀であり、高学歴の人間に多く見られるタイプだ。しかし、学歴を鼻にかけているINFJはほぼ見たことがない。
F型は軒並み競争やヒエラルキーを嫌うが、SF型にとっては学歴の話は年収の話に近い感覚であり、現実としては受け入れている。しかし、NF型は勝手な尺度で人間がランク付けされること自体に反感を持つだろう。SF型が嫌っているのが「学歴の話」なのに対し、NF型が嫌っているのは学歴ヒエラルキーそれ自体だ。NF型は「〇〇さんは一流大をでているから優秀なはずだ」といった言説自体にアレルギー反応を見せるだろう。
INFJは学歴ヒエラルキーが本能的に嫌いだと思う。人種差別に近い感覚かもしれない。なにかとてつもなく不正義なものに感じるのだ。学歴YouTuberはもちろん、キャリアを振りかざす人物にも強い嫌悪感を持つだろう。ESTJやESTPの学歴厨に関しては嫌いというよりも話が通じない印象を持つかもしれない。
INFP
INFPもおそらく学歴という概念が嫌いだろう。大昔に出た学校のランクで人間を評価するのはとてつもなく理不尽に思えるはずだ。そしてこの感性は学歴のみならず、職業や役職にも及ぶ。INFPはありとあらゆる権威に嫌悪感を抱くだろう。
確かにいい大学を出た方が人生が開けるのは事実だが、INFPにとってはこれはどうしようもない「現実」の一環として現れる。INFPは受験に成功しても失敗しても学歴に対していいイメージがないだろう。
INFPが学歴に強い関心を抱く唯一のシチュエーションは学歴コンプが悪化した時かもしれない。INFPは自分の人生を過去に振り返って内省するのが好きだ。いつでも人生の意味を模索しているINFPはもしかしたら現状の不満を学歴に向けるかもしれない。INFPは考えるのが好きなので、一度気になり始めるとグルグルと考えが増幅していくはずだ。こうして生まれた自虐的な学歴厨はしばしば「東大理三以外はカス」といった言説で目立つこともある。



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