Jリーグ改革案②~チームの厳選と削減~
2023年に、Jリーグは30周年を迎えた。
だが、そんな年でありながら、インターネットで話題になりやすいのは、サポーターの不祥事や、専用スタジアム建設によるJリーグと自治体の衝突といった悪いニュースが多く見える。
この30周年という節目を期に、Jリーグそのものの在り方を変えてもいいのではないかと思っている。
※私自身は、プロスポーツ観戦をしたことが無く、ニュースや他のサイト等で興味本位で見たり、リーグ構造を調べたりする程度である。
そんな素人の意見の為、あまり鵜呑みにはせず読んでいただければと思う。
今回は、クローズドリーグ前提の話となるが、チーム数の厳選とそれに漏れてしまった場合はどうなるか自分なりに考えた。
トップチームの厳選
2023年現在、JリーグにはJ1・J2・J3合計で60チーム存在する。
が、日本の国土を考えると、どうも無節操に増やしすぎた印象を受けてしまう。
バランスも悪い。一つの県に1チームという制約がないため、福井や滋賀にはチームが存在しないのに、神奈川や静岡などは複数チームを抱えている。
※特に、神奈川は6チームも存在する。地域密着を謳っているというのに……。
そこで、クローズドリーグに移行する場合は、目玉となる10以上のチームを厳選しておきたい。
最初期の10チームにすべきか、NPBと同じように12チームにすべきか、キリのいい16チームにすべきか……。
また、1リーグだけで完結させてもいいが、2つに分けるべきなのか……。
当然、その為には厳選する際の条件を決めておく必要がある。
選考基準
必須条件として、
1つの都道府県に1チームのみ
前年度か今年度の平均観客動員数が10000人以上か、2年以上そのリーグに在籍している場合、継続して平均観客動員数がトップ
推奨条件として、
継続して債務超過に陥っていない
J1に在籍した経験がある
大都市圏内である(50万人以上の政令指定都市が中心となっている)
また、複数チームがある都道府県で、いずれもJ1の在籍経験がある場合は併記している。
なお、親会社等の経営基盤に関しては、連続して債務超過を起こしているチームを除き、度外視することにした。
また、交通網に関しても、今回は考慮しないことにした。
(都市圏の参考↓)
(平均観客動員数の参考↓)
一軍16チーム候補
今回は、2リーグ16チームを想定して一軍の厳選を行うことにする。
また、できる限り地域に分散するようにした
(選んだ理由も併記しておく)。
※太字は優勢と思われるチーム
東日本リーグ
■コンサドーレ札幌
北海道のチームはここのみ。
地域分散の為選定。
■ベガルタ仙台
東北の大都市圏は仙台のみであり、地域分散の為選定。
■鹿島アントラーズ
オリジナル10のある地域の中でも、Jリーグ発足以来一度も降格していないことを考えると、入れない理由はない。
■浦和レッズ
オリジナル10のある地域のため、入れない理由は無い。
■FC東京 or 東京ヴェルディ
オリジナル10のある地域のため、入れない理由は無い。
どちらのチームを選んでも問題は無いと思われるが、東京ヴェルディは債務超過が続いている状態なので、FC東京が優勢。
■柏レイソル or ジェフユナイテッド千葉
オリジナル10のある地域のため、入れない理由は無い。
ただし、ジェフユナイテッド千葉は平均観客動員数が10000人未満の為、柏レイソルが優勢。
■横浜F・マリノス or 川崎フロンターレ
オリジナル10のある地域のため、入れない理由は無い。
どちらのチームを選んでも問題は無いと思われるが、一度も降格していないという点では、横浜F・マリノスの方が最も優勢。
■アルビレックス新潟
新潟を北陸として見るならば、北陸でJ1昇格経験のあるチームはここのみ。
平均観客動員数を考えて選定。
西日本リーグ
■松本山雅FC
現在J3に2年在籍しているが、J3で継続して平均観客動員数がトップの為。
■ジュビロ磐田 or 清水エスパルス
オリジナル10のある地域のため、入れない理由は無い。
どちらのチームを選んでも問題は無いと思われる。
■名古屋グランパス
オリジナル10のある地域のため、入れない理由は無い。
■京都サンガFC
近畿大都市圏のうち、県内にNPBがない為、競合を避けるために選定した。
■ガンバ大阪 or セレッソ大阪
オリジナル10のある地域のため、入れない理由は無い。
どちらを選んでも問題ないと思われるが、セレッソ大阪は債務超過が続いている状態のため、ガンバ大阪が優勢。
■ヴィッセル神戸
近畿大都市圏にあり、平均観客動員数を考えて選定。
■サンフレッチェ広島
オリジナル10のある地域のため、入れない理由は無い。
■サガン鳥栖
継続して債務超過に陥っているが、他チームの平均観客動員数が10000人未満の為選定。
その他候補になりそうなチーム
■ファジアーノ岡山
J1昇格経験は無いが、岡山大都市圏にある為。
■徳島ヴォルティス
松山都市圏から離れているが、四国内でJ1昇格経験のあるチームはここのみの為。
■ロアッソ熊本
J1昇格経験は無いが、熊本大都市圏にある為。
※いずれも、参入させるとしたら西日本エリアとなる。
漏れてしまったチームはどうなるか
一軍から漏れてしまったチームは、残酷な話だが、二軍として傘下に入る(一軍に統合される)か、アマチュアに逆戻りといったことになるだろう。
今回の16チームで考えると、二軍としてさらに16チームを実質上加えられるので、残り28チームはその後の身の振り方を考える必要が出てくる。
例えば二軍として傘下に入ったチームは、一軍と同様にリーグを開催し、優勝争いを行うことも一応は可能だ。
しかし、NPBの二軍を見れば分かる通りだが、育成や怪我で離脱した選手の調整と言った目的で使われているため、興行の側面は薄いといえる(優勝の価値が薄い)。
これを踏襲して、真面目にリーグ戦を行ったとしても、観客動員数は振るわないだろう。
本気で興行として売り出すならば、NPBのやり方を変えながら、少しでも独自色を出していく必要がある。
アマチュアに逆戻りのパターンは、現在も実は行われており、JFL降格がそれである。
そもそものJ3が、JFLから昇格したものばかりであり、ある意味元通りと言える。
勿論、それで既存のファンが納得してくれるのならば良いが、現実はそうもいかないだろう。
チームを厳選すれば観客動員数は上がるか
クローズドリーグにしてチームを厳選することは、必ずしも平均観客動員数の増加につながるわけではない。
あくまでチームの厳選は「国内頂点の憧れのチーム」といった位置づけであり、そのチームの平均観客動員数増加に関しては、いかにしてリピーターになってもらうかといった営業努力の方が重要だろう。
また、総観客動員数を増やすとなれば、スタジアムそのものの稼働日数の問題やサポーターの問題といった根本的なものに当たってしまう為、それらの課題をクリアしていく必要がある。
次回は、プロスポーツの本拠地のスタジアム・アリーナ稼働日数の比較や、稼働日数を増やすためのに人工芝に張り替えることは可能なのかを考えていこうと思う。
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