2024年11月4日 オンライン
◯近況
・親の会は各自が経験を分かち合って話がはずみ、いい雰囲気になっている。「勉強のことが心配だったけど、いつからでも取り戻せると知って安心した」という感想があった。
・内田さんの講演会&相談会は身が引き締まる気がした。不登校経験のある娘に今でも気を遣いすぎてしまうところがある。
・不登校 ひきこもりを考える会・佐倉。相変わらず参加者は少ない。でも、世話人が 1 人なので人数が増えると大変。ワーカーズコレクティブ風車では「みんなの食堂」を第1・3土曜に開催している。12 月 7日にNPO 法人「抱樸」の代表・奥田さんの講演会をする。内田さんの講演会を聴いて、息子さんに手紙を書いた方がいた。お母さんの気持ちが落ち着き、息子さんも何も言わないけど少し元気になった。
・「モモの部屋」を中心に活動している。1 ヶ月に3つのグループ交流会。各回 10 名くらい。3 時間。
「胸のつかえが取れた」といって皆さん帰られる。小中高の子どもを持つ親の会、強迫性障害・摂食障害などの子どもを持つ親の会、ひきこもりの会。メンバーは 8 割方は常連さん。先輩がリアルな経験を話してくれる。
・保母をしていたこともあるけれど、保育園も学習指導要領のようなものに縛られている。
・保育園でも学習指導要領の影響を受けて保育指針が定められていると感じる。子どもの気持ちよりも、大人の常識や大人同士の評価が優先されているのでは?子どもを中心にして、自分自身の価値観を見直すきっかけにできているか?子どもから学ぶということ、改めて大切だなと思う。」
・13 年前まで保育所で働いていた。労働組合運動をするようになり、子どもの権利が重視されてないことを感じるようになった。保護者サービス、対外的なサービス、行事などが重視されている。「指導案」がある。
・島根県が全国屈指の不登校の多さで、県が不登校調査したところ、文科省の調査結果とは全く違っていて、先生との関係やいじめがあがってきていた。県は県で色々動き出したみたい。
・若いひきこもりの人との集まりなども話すとサポートも足りないし、本人は苦しい思いをしている。
・勝山実さんとは昔まだ不登校新聞が健在だったころに「安心ひきこもりライフ」講演会をやってからの縁がある。今回の『自立からの卒業』面白かったので抜粋してご紹介。目から鱗です。おすすめ。
生きる権利は働いた賃金で買うものではない。
指令に服従する能力のない身体を持った人、それがひきこもり。
大学くらい出ておけといわれれて奨学金という名の借金地獄
引き出し屋に身を任せ、7年で就職も出来ず放り出された時は家族そろって自己破産。
ひきこもり支援策はことごとく的を外れ。
◯10 月 31 日に文科省から不登校の昨年度のデータ発表された
・昨年度から 15.9%増え、約 35 万人となった。相変わらず先生たちが「本人の無気力」などを原因としていて、実態に即していない。
・学校に行かない子どもが増えたことで「多様な学びが必要」いう声が大きい。子どものためと思って色々働きかけようとするけど、子どもに気力や体力が無いのに無理強いすると逆効果で子どもを追い詰めてしまうし、自殺する子も増えていることと無縁ではないのでは。
・親ガチャ・ヒエラルキー・同調圧力・学校だけではなく親の無理解など、子どもを追い詰めている。どこにも行きたくないという子も多い。
・教育的なはたらきかけをするべきでない。苦しい子が増える。自殺も減っていない。
・不登校選手権は今年も募集していたけれど、優劣を競うことに違和感を覚える。
・教育の機会確保法が浸透していないことで啓発運動がされている。
・文科省の全国キャラバンは逆に地方に文科省の人が出かけていくことで、現実を知るきっかけにもなるのではないか。関係性を作ることで親の気持ちを知ることもできるのでは。
・(11/3 島根県松江市で全国ネット文科省キャラバン「教育機会確保法と COCOLO プランについて知ろう!」が開催された)
https://futoko-net.org/archives/929迷いながら参加した
文科省の方も柔軟に理解してくれようとするところはあったが、学校を変える気持ちはあまり感じられなかった。グループに分かれて話し合いがあった。「生きていることが大事だよ」ということを伝えてきた。目的が多様な学びの提供だけになっては危うい。
◯不登校ビジネスが広がっている
・株式会社「スダチ」…学校に3週間で戻すと謳い、メール相談で 1 回5万円くらい。サポートはトータルで 40~50 万円。これがけっこう自治体に入り込んでいる。
・不安な親を食い物にする民営化への流れは感じる。不安でたまらない保護者の心情につけむビジネスに気をつけよう。
◯ログハウスシューレ事件について
・常に毎回話し合って行きたい。自分たちに何ができるかを考えていきたい。
・二次加害について、学んでいかなければならない。何気ない言葉が二次加害になっていることがある。何が二次加害になるのかこれからも話し合っていこう。
・組織の責任者だった人が未だに謝罪も説明もしていないことは許されないことと思う。事件が起きたときのシューレもだけれど、不登校新聞社も代表理事だったのは奥地氏。
◯不登校新聞 はどうなっているのか?
・不登校新聞の内容は株式会社「キズキ」の中の「不登校オンライン」のサイトに移行している(有料購読)。
https://futoko-online.jp/
「不登校新聞」は解散。存在はなくなっている。