3000年ぐらいダンジョンにいた古代の英雄が地上に出るのは間違っているだろうか


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作:ライズの鏡
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第二話


俺の文章力がないせいで戦闘シーンが適当になってしまったすまない。


拠点があった50階層を出発して30分という時間が経過した。

アランは現在25階層に到着していた。

道中で大量のモンスターに襲われたが、その全てを返り討ちにしていた。

26階層でもそれなりの量のモンスターに襲い掛かってきたがそれを返り討ちにしつつ26階層へと向かっていたのだが。

 

カン!カン!カン!

 

「………ん?」

 

突如少し遠いところから複数の金属がぶつかる音が聞こえた。

3000年前にはダンジョンに潜れる程の実力を持った奴はアラン以外にはいなかった。

つまりアランがダンジョンに籠っていた3000年の間に人類は何らかの理由で強くなりダンジョンに潜ることが出来るよになったということだ。

 

「まぁ、行ってみるか」

 

ここにいても情報が少ないため、何が起きているのか確証が持てない。

そう思考したアランは少し走る速度を上げて音が聞こえる方へと向かった。

 

それなりのスピードを出したので、短時間で音が聞こえた場所に到着できた。

しかしアランは到着した現場の状況を見て思わず固まってしまった。

 

「なんで人間同士が戦っている?」

 

そこでは人間同士が殺し合いをしていたのである。

ここに到着するまでの間、様々な状況を想定していた。

その中でも可能性が高いと思っていたのは二つある。

 

一つは普通に人間がモンスターと戦っている可能性。

3000年前では考えられない可能性だが、あれから3000年も経っているので人類が新たに 何か力を手に入れているかもしれない。

もう一つはモンスター同士が殺し合いをしている可能性。もっと下の階層に降りるとそんな光景を頻繁に見ることがある。

 

まぁ、その二つの内のどちらかだろうな。と、アランはここに到着するまで思っていた。

ましてやこんな場所(ダンジョン)で人間同士が殺し合っている、だなんて夢にも思っていなかった。

 

だが現実は、人間同士が殺し合いをしているという無情なものだった。

 

「どうすればいいんだ?」

 

こんな状況は、流石に複数の強力な精霊を使役した古代から生きている英雄でも経験したことがなかった。

 

(どちらの味方をすればいいんだ?)

 

情報が少ないためこの状況を完璧に理解することが出来ない。

だから、アランは目の前で起きている戦いには介入せずに少し観察することにした。

 

注意深く戦いを観察していると分かったことがある。

まずこの戦いは二つの集団に分かれていることが分かった。

方や黒装束を着た見た目からして怪しい集団と方や格好はそれぞれ違うが全員が女の子である集団、しかも全員が美少女。

次に集団の人数の比率は50人対11人である。ちなみに前者の方が黒装束の集団で後者が女の子の集団である。

 

「あなた達闇派閥(イヴィルス)は何が目的なの!?」

 

観察していると、赤髪ポニーテールの少女のそんな声が聞こえた。

どうやら黒装束の集団は闇派閥(イヴィルス)というらしい。

そして女の子の集団にとって闇派閥(イヴィルス)がここに居るのは予想外の出来事だったらしい。

 

「オラリオを破壊するには、お前ら【アストレア・ファミリア】が邪魔なんだよ!」

 

今度は赤髪ポニーテールの少女と戦っている闇派閥(イヴィルス)の一人の声が聞こえた。

女の子の集団は【アストレア・ファミリア】というらしい。

そしてオラリオ?は何のことか分からないが、オラリオを破壊するためには【アストレア・ファミリア】の存在が邪魔だということ。

一般的に破壊=悪という考え方もあるが、それは破壊する対象によるだろう。世界には破壊しないといけない危険な物などもあるため、一概に破壊=悪とは言えない。

アランがオラリオについて少しでも知っていれば、その行いが善なのか悪なのか分かるのかもしれない、だがアランはオラリオについて何一つ知らない。

そのため闇派閥(イヴィルス)が発言した。オラリオを破壊する、という行動は善なのか悪なのか判断がつかない。

まぁ闇派閥なんていう、組織?名に闇なんて付いているぐらいだし、なんとなくどちらが悪なのかは分かるが。

そんな思考の最中も戦況は目まぐるしく変わる。

最初こそ、個々に優れていた【アストレア・ファミリア】の方が優勢だったが、多勢に無勢だ。

今では【アストレア・ファミリア】の少女たちの方が劣勢気味である。

 

「っく!!」

 

「アリーゼ!」

 

思考の海にいたアランを現実に引き戻したのは、金髪エルフの悲痛な叫びだった。

そちらに視線を向けるとアリーゼと呼ばれた赤髪ポニーテールの少女が地面に片膝をつけて、敵に斬られそうになっている。

 

「やっべ!助けなきゃ!【クイック】」

 

そんな状況を見たアランは急いで時間の精霊魔法【クイック】を発動させて、斬られそうになっているアリーゼのもとに向かう。

元々の身体能力と【クイック】を発動させたアランのスピードは、秒速80M(メドル)だ。

アランは一瞬でアリーゼと闇派閥(イヴィルス)の間に移動すると、アリーゼ目掛けて振り下ろされていた剣を片手で掴んだ。

 

「は?」

 

そんな呆けた声を上げたのは、剣をアリーゼに振り下ろしていた闇派閥(イヴィル)だ。

まぁ、仕方がないだろう、闇派閥(イヴィルス)側からすると、漸く敵の一人を打ち取ろうと剣を振り下ろしたら、いきなり目の前に謎の少年が現れて自分の剣を片手で掴んでいるのだから。

そんな呆けている闇派閥(イヴィルス)を放置してアランは斬られると思って目を瞑っているアリーゼに話しかけた。

 

「お嬢さん大丈夫か?」

 

▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲

 

闇派閥(イヴィルス)に襲撃される少し前。

【アストレア・ファミリア】は冒険者ギルドから課せられた強制任務(ミッション)で28階層まで遠征に行き、その帰りのことだ。

 

「フフンっ、これでやっと帰れるわね!」

 

「アリーゼ少し静かにしてください、頭に響きます」

 

赤髪ポニーテールの少女——アリーゼ・ローヴェルが長い金髪エルフの少女——リュー・リオンに怒られる。

現在【アストレア・ファミリア】の眷属たちはアリーゼ以外全員が疲労困憊でまともに会話ができない状況である。

こんな状況になったのは28階層からの帰還中に通った27階層で運悪くアンフィス・バエナのインターバルと遭遇してしまい、無事に倒すことは出来たが全員が疲労困憊の状態になってしまった。

 

「そんな、私から元気を取ったら、ただの可憐な美少女になっちゃうじゃない!」

 

そんなことを言うアリーゼにリオンと和服を着た長い黒髪の少女——ゴジョウノ・輝夜がため息を吐き、小さな身体で短い桃髪の少女——ライラが「まぁ、アリーゼだしな」と言って苦笑している。ほかの団員もため息を吐き、苦笑し、様々な反応をしている。

 

彼女たちはうるさい団長(アリーゼ・ローヴェル)の声を聴きながら現在24階層への階段に向かっている。

 

「……………」

 

さっきまでうるさかったアリーゼが急に静かになったので団員は不思議に思い、リューがアリーゼに話しかける。

 

「どうしたのですか?アリーゼ」

 

「聞こえる」

 

「え?」

 

「人の叫び声が聞こえる!」

 

アリーゼの言葉が聞こえた団員達は驚きながらも耳を研ぎ澄ませる。

そうすると……

 

「だれか!助けて!」

 

女性冒険者の悲痛な叫びが聞こえてきた。

 

団員たちが疲労で注意が疎かになり聞こえなかった声も、団長であるアリーゼは聞き逃さなかった。

 

「こうしてはいられない、アリーゼ行きましょう」

 

「そうね、みんな行くわよ!」

 

「「「「「了解」」」」」

 

アリーゼがそういうと全員で現場に急行した。

 

 

 

現場に着くとそこには思わず吐き気を催す程の地獄絵図が広がっていた。

 

辺りには原型が残っているのかも怪しい死体がそこら中に転がっている。

そしてその中心には10人の黒装束を着た集団(イヴィルス)が一人の女性冒険者を弄んでいた。

 

「きひひ、いい声で鳴くぜ」

 

「おい、次は俺の番だ!」

 

「いやぁぁ!」

 

弄ばれている女性の叫び声が【アストレア・ファミリア】の耳に届く。

その声に一番早く反応したのはリュー・リオンだ。

 

「貴様ら!」

 

そう叫びながら闇派閥(イヴィルス)に向かって突撃する。

 

「っち!糞雑魚妖精(エルフ)が勝手に突っ込むなと前に言っただろうが」

 

輝夜はいつもの猫被り(・・・)を辞めて、そうぼやきながらもリオンの後を追う。

 

「ライラとネーゼ、イスカ、アスタはリオン達の増援、リャーナは女性冒険者の保護、セルティとノインは後衛から魔法で援護、マリューは怪我人の治療よろしく」

 

「「「「「了解」」」」」

 

アリーゼに指示を受けた団員はその指示通りに行動する。

指示を終えるとアリーゼも一番近い闇派閥(イヴィルス)に突っ込む。

 

「な!【アストレア・ファミリア】!」

 

「ふふん!私たちが来たからにはあなた達はおしまいよ!」

 

「まさか………こんなにうまくいくなんて」

 

「え?」

 

闇派閥(イヴィルス)の言葉の意味をアリーゼは理解出来なかった。

仲間の報告を聞くまでは。

 

「アリーゼ敵の増援だ、それも数は40以上だ!」

 

「な!?」

 

ライラからの報告を受けたアリーゼは驚愕した。

ということは先ほど闇派閥(イヴィルス)の言葉の意味は……

 

「最初から私たちが狙いだった!?」

 

アリーゼが驚愕の声を上げると、アリーゼが相手をしていた闇派閥《イヴィルス》は笑いながら話し始める。

 

「きゃはは!やっと気づいたか!そうだよ!あの女冒険者を生かしていたのも、お前たちがあいつの悲鳴を聴いてここに来ることが分かっていたからだよ!」

 

闇派閥(イヴィルス)の下衆な笑い声がこのルームに響き渡る。

 

「アンフィス・バエナの件は俺たちも予想外だったが、どうやら勝利の女神様ってやつはお前たち(正義)じゃなくて、俺たち()の味方らしいな!」

 

そう闇派閥(イヴィルス)たちが勝利を確信し、その後この女どもをどうしてやろうかと考え、下卑た笑みを浮かべている。

そんな笑みを見た【アストレア・ファミリア】の眷属たちは全員が嫌悪している。

 

「っち!下衆が!」

 

輝夜が闇派閥(イヴィルス)の下卑た顔面を思いっきり殴り飛ばしながら、そう声を出す。

 

だが状況は最悪だ、ただでさえアンフィス・バエナとの戦闘で疲労している中で10人の闇派閥(イヴィルス)を相手にしている現状でも精一杯なのに、その上あと追加で40人近くも敵が増えるのだから。

 

しかもその40人は自分たちがここに来るまでと同じ通路を使っているし、最悪なことに、このルームにはそれ以外の通路が存在しない。つまり、逃げ道がない、絶体絶命だ。

 

「まずいです、アリーゼこのままでは!」

 

「わかっているはリオン、とりあえず追加が来る前にこいつらを倒すわよ!」

 

敵の援軍が到着するまでに今いるこいつらを倒さないと敵に挟まれてしまう、そうなるともうおしまいだ。

 

「速攻で決めさせ貰うわよ【花開け(アルガ)】」

 

「っく!」

 

アリーゼは残り少ない精神力(マインド)を絞り出し魔法を発動し剣と体に炎を纏い、敵を斬る。

 

「アリーゼ、とりあえず今いる奴は全部片付いただが……」

 

「ええ、そうね」

 

ライラが言わずともアリーゼにも分かっている。

ただでさえ下層の階層主である【アンフィス・バエナ】を倒した後に10人もの闇派閥(イヴィルス)を倒した時点で限界を迎え、いや限界などとうに超えている。

そしてこれから40人近くの闇派閥(イヴィルス)が来る。

 

「でも、それでも」

 

諦めるわけにはいかない。正義の為、オラリオの為、そして何よりホームで自分たち帰りを待ってくれている優しい女神様の為に。

 

「ああ、そうだな」

 

アリーゼの言葉にライラは苦笑しながら同意する。リューや輝夜、ほかの団員たちも顔を縦に振っている。

 

「安心しなさい、私たちは負けないは、何故ならこの完璧美少女と名高いアリーゼ・ローヴェルがいるのだから!」

 

こういうときでもいつも通りの団長を見て団員達も空気が和む。

だが、その和んだ空気を壊す奴らがいる。

それは———

 

「おい、あいつら負けているぞ!」

 

「きゃはは!ざっこ、疲労しているこいつらに勝てないとか弱すぎだろ!」

 

そう闇派閥(イヴィルス)の増援だ。

 

「本当に嫌なタイミングでくるぜ」

 

ライラがそう愚痴りながら敵を見る。

 

敵の数は40弱で、レベル4まで数人に他の奴らも全員上級冒険者、しかも全員が万全の状態。それに引き換えこっちはレベル3が3人とレベル2が8人、その上全員が疲労困憊の状態だ。

 

「行くわよ【花開け《アルガ》】」

 

アリーゼは精神疲労(マインドダウン)ギリギリで魔法を唱え、剣と身体に炎を纏わせ一番近くの敵に突っ込む。

 

「はぁ!」

 

「団長に続けえ!」

 

副団長である輝夜がそう声を上げほかの団員と共に敵に突っ込む。

 

【アストレア・ファミリア】の眷属全員が死力を尽くし戦い、敵の半分も減らすことが出来た。だが現実は無情である。

 

「っく!!」

 

「アリーゼ!」

 

アリーゼが精神疲弊(マインドダウン)で片膝を地面につけて動けない。

それに気づいたリオンが叫ぶ。

その声が聞こえた他の団員と他の闇派閥(イヴィルス)がアリーゼの方を見る。

団員たちは顔を真っ青にし、闇派閥(イヴィルス)たちは嘲笑を浮かべる。

もちろんそんな決定的な隙を敵が見逃すはずもなく敵の剣がアリーゼに向かって振り上げる。

 

(あぁ、ごめんなさいみんな、ごめんなさいアストレア様)

 

アリーゼは己の死を悟り、心の中で仲間たちと自分たちの帰りを待っている、であろう女神に謝罪してから目を瞑った。

 

そして無情にも敵はその振り上げた剣をアリーゼに向けて振り下ろした。

 

「は?」

 

その声の持ち主はアリーゼに剣を振り下ろしている闇派閥(イヴィルス)だ。

本当であれば今頃このルームには下卑た笑い声が響くはずだった。だが現在ルームに響いたのは素っ頓狂な声だった。

その理由は、いきなり目の前に現れた、和服を着た長い黒髪の少年がアリーゼを斬るはずだった剣を片腕で受け止めているのだから。

その少年——アランは剣を離さないまま後ろを振り返り、背後にいるアリーゼに話しかけた。

 

「お嬢さん大丈夫か?」

 

その声でアリーゼは漸く自分が斬られていない事に気づき目を開き驚く。

 

「あ、あなたは?」

 

「俺か?俺は…そうだなお前たちの味方だ、よろしく」

 

「え、えぇ私はアリーゼ・ローヴェルよ。よ、よろしく」

 

敵陣ド真ん中でアランとアリーゼは自己紹介を行う。まぁアランは名乗ってないが。

 

「って!そうじゃない!なんであなたはこんな所にいるの!?」

 

「まぁ、細かいことは気にしない。てか、こいつら全員倒していいのか?」

 

アランはそう言いながら黒装束の連中を指差す。

 

「え?えぇ大丈夫だけど…」

 

「倒していいよな、じゃあ【クイック・ダブル】」

 

そうアランが唱えた瞬間この場にいる者の視界から消え、次々と闇派閥(イヴィルス)たちが倒れていく。そして残ったのはアランと【アストレア・ファミリア】の眷属たちと闇派閥(イヴィルス)のレベル4の三人だけだ。

 

「………………は?」

 

それは誰の声なのか、もしかしたら全員かもしれない。

あまりの一瞬の出来事に全員固まってしまう。

その中でアランはゆっくりと闇派閥(イヴィルス)の三人に近づく。

その圧倒的な力は三人に恐怖を与え、三人は腰を抜かし逃げることも出来ない。

 

「っひ!」

 

「この化け物が!」

 

「何者なんだお前は!?」

 

声に出す言葉はそれぞれ違うが全員がアランに恐怖している。

そして、何者なんだお前は、っと問われたのでアランは少しニヤリと笑い答えた。

 

「俺の名はヴァルサリアだ」

 

古代の英雄は正義と悪の目の前に降臨した。

 




複数人の戦闘シーンとか俺に書けると思ってるのか!?
無理だよ!
ごめんなさい。
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