今回は、整数と分数の混合計算問題に挑戦してみましょう。
小学生レベルの問題ではありますが、久しぶりに計算しようとすると意外に難しいかもしれませんよ。
さて、あなたは正解できるでしょうか?
問題
次の計算をしてください。
4+8÷1/4 ※1/4は分数です。
解答
正解は、「36」です。
この問題を正確に計算するためには、算数で習った複数の計算ルールを思い出す必要があります。
次の「ポイント」で、そのルールの内容を確認してみましょう。
ポイント
この問題のポイントとなるルールは、「計算の順番」と「分数の割り算方法」です。
二つのルールの復習をしながら、問題を計算していきましょう。
正しい計算の順番は?
この問題には、足し算と割り算が含まれています。このように複数の演算が含まれている問題では、「計算順のルール」が重要になります。
<計算順のルール>
次の順番で計算します。
1.()の中
2.掛け算・割り算
3.足し算・引き算
※同じ順番の計算がある場合は、左にあるものを優先して計算します。
今回の問題でいえば、割り算を先にしてから足し算をすべきことが分かりますね。
4+8÷1/4
分数の割り算の仕方
では早速、8÷1/4を計算してみましょう。
分数の割り算の計算ルールは、「割る数の分子と分母を逆にして、割られる数に掛ける」というものです。今回のように整数が混じった式であっても、整数を「分母1の分数」とすることで分数の計算ルールが使えるようになります。
8÷1/4
=8/1÷1/4←8を8/1にする
=8/1×4/1←割る数1/4の分子と分母を逆にして掛ける
分数の掛け算では、分子と分母をそれぞれ掛け合わせるので、残りの計算は次のようになります。
8/1×4/1
=(8×4)/1×1←分子どうし、分母どうしを掛ける
=32/1
=32
これで割り算は終わったので、あとは残りの足し算をするだけですね。
計算過程を見てみよう
では、ここまでの内容をもとに、計算過程を一気見してみましょう。
4+8÷1/4
=4+8/1×4/1
=4+(8×4)/1×1
=4+32
=36
これで答えが出ましたね。
まとめ
今回の問題では、割り算を先にすることが最初のポイントになります。
次のポイントは、割る数(分数)の分子と分母を逆にして掛けることです。これは、分数の割り算の基本ルールです。今回は整数と分数の割り算になりましたが、整数を分数に変換すれば分数の割り算ルールで問題なく計算ができます。
計算の順番や分数の割り算のルールは、ずいぶん昔に習ったので忘れていた人もいるかもしれませんね。この機会に二つのルールを身に着け、他の問題にも挑戦してみてくださいね。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
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