【3月2日 AFP】1日に行われたサッカーイングランドFAカップ5回戦で、クリスタルパレスのFWジャンフィリップ・マテタが相手GKのスパイクを頭に受け、病院へ搬送された。クラブによれば順調に回復しており、本人も早期復帰に意欲を見せている。

マテタはミルウォール戦の開始わずか8分、ボールをクリアしようとして飛び出した相手GKリアム・ロバーツのスパイクが頭に入った。倒れたマテタはピッチ上で酸素吸入を含む長時間の治療を受けた後、担架で運び出されて救急車で病院に搬送された。GKロバーツは、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)経由でのレビューを経て、レッドカードで退場となった。

クラブによれば、マテタはその日のうちに退院。クラブは「彼は専門的な治療を受け、左耳の深い裂傷により25針縫った。検査ではすべて異常がなく、JP(マテタ)は元気だ」と発表し、今後については「数日間は休養に務め、クラブの医師が経過を観察する」とした。

本人もインスタグラムに「皆さんの温かいメッセージに感謝する。僕は元気だ。すぐに戻る。そしてこれまで以上に強くなる」と投稿し、3-1で勝利したチームをたたえた。マテタは今季15ゴールをマークし、ここ9試合では8ゴールを挙げていた。

一方でパレスのオリバー・グラスナー監督は、「あれだけの勢いで、顔面に直接スパイクのポイントが入っていたら、キャリア終了だっただろう」「傷つけるつもりがなかったのは分かるが、ああいう形の接触はダメだという判断が必要だった」と苦言を呈した。パレスの会長も「これまで見た中で最も無謀なチャレンジだ」と述べた。(c)AFP