FIFA会長、W杯サウジ開催を支持 トランプ氏との関係も擁護
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【3月1日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長は28日、2034年W杯の開催地にサウジアラビアを選んだ連盟の決定を支持し、自身とドナルド・トランプ米大統領との関係についても擁護した。
サウジアラビアは人権問題や移民労働者へのリスク、さらには同性愛を違法とみなすことへの懸念があるにもかかわらず、昨年12月のFIFA総会でW杯の開催権を与えられた。
FIFAのこのプロセスにはノルウェーサッカー協会(NFF)からも批判が出ていたが、インファンティーノ会長はこの日、北アイルランド・ベルファストで行われた国際サッカー評議会(IFAB)の総会で、「全世界が団結する決議があった」とし、「全員をテーブルに招かなければならない。2026年には北米、次は南米、アフリカ、欧州へ行く。2034年にはアジアに戻る」「あらゆる詳細な報告を踏まえた上で、FIFAの総会はそれを承認した」と述べた。
また、トランプ氏とその一家との関係についても問われる一幕があった。昨年12月のクラブW杯抽選会にはトランプ氏の長女イヴァンカ氏が参加し、今年1月の大統領就任式にはインファンティーノ会長が出席している。
会長は分断を招いているトランプ大統領となぜ親密なのか聞かれると、「W杯の成功には大統領との緊密な関係が絶対に重要だと考えている」と回答。出場枠を32チームに拡大して初めて行われる今年のクラブW杯が米国で開催され、来年のW杯も米国・メキシコ・カナダの共催であることに言及し、「W杯の開催招致の際、トランプ氏がすでに大統領であったことを忘れてはならない」と述べた。(c)AFP