就実大学の放火事件 学生を起訴“追試受けたくなかった”

2月、岡山市中区にある就実大学のセミナー室の一部が焼けた放火事件で、逮捕された大学生が「追試を受けたくなくて火をつけた」などと供述していることが、捜査関係者への取材でわかりました。
検察はこの学生を、建造物損壊の罪で3日に起訴しました。

起訴されたのは、岡山市北区中山下に住む大学2年生・安田賢人被告(20)です。
起訴状などによりますと、2月10日の午前10時半ごろ、岡山市中区にある就実大学の薬学部棟内のセミナー室で、マッチで紙に火をつけて室内の段ボール箱などに燃え移らせ、壁の一部を焼いたとして建造物損壊の罪に問われています。
当時、煙に気づいた学生らが消火器を使ってすぐに火を消し止め、けが人はいませんでした。
被告は放火の疑いで当日逮捕され、その後の調べに対し「追試を受けたくなくて、試験が延期になればいいと思って火をつけた」と供述していることが捜査関係者への取材でわかりました。
検察は罪名を建造物損壊に切り替えて、3日付けで起訴しました。

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