アントニオ・バンデラス。俳優。
スペイン出身。1960年生まれ。
この人の演技は、ハリウッド進出の
きっかけとなった『暗殺者』(1995)
をぜひご覧になってほしい。
もう、主役のスタローンを食いま
くりの素晴らしい演技を見せてい
た。まるでスタローンがただの脇役
のように見えるほどに。
ギターも巧いがオートバイも好き
らしい。
2010年には世界グランプリ=Moto2
でスペイン出身で米国籍のケニー・
ノエスとスペイン国籍のホアン・
オリベを自らのグランプリレーシング
チームを作ってサポートした。
ハリウッド俳優がオートバイのロード
レース世界選手権のチームオーナー
になるなどというのは前例がなかった。
私と同年の俳優。身長もほぼ同じ(笑)。
最近はハリウッドの映画界には魅力
が無くなったとして、祖国スペイン
の演劇育成のためにスペイン主体の
活動にシフトしたようだ。
世界の株式市場を見ると、現在の米国
の立ち位置がよくわかる。
30年前には日本企業が世界トップ30位
までに何社も入っていた。というか
ほぼ日本企業の独占状態。
だが、2021年の現在は日本企業はゼロ
だ。アメリカによる日本潰しは成功
した。ハーレーを売るために日本の
国を動かして免許制度まで変更させ
たのがアメリカだ。ポチ日本はそれ
に従い、そして国民は金があるなら
誰でもハーレー、という状態になった。
本物のハーレー好きは大昔からあえて
ハーレーを選んで乗っている。免許
制度変更後の雨後の竹の子族では
ない。
アメリカンドリームやアメリカン
エグゼクティブなどの日本でのステー
タスは作られた虚構であるのに。
オートバイに乗らない二輪を知らない
日本人が、オートバイが好きだという
人と会うと「ハーレーとか乗ってる
んですか?」と昨今必ず訊く現象は、
いかに日本人が陳腐で些末な発想に
陥ってるかが伺える。まさに発想の
貧困。
そして、現在は世界経済はアメリカ
企業がほぼ上位30位以内を独占して
いる。
世界経済はアメリカ合衆国の一人勝ち
状態となっている。
これは、戦争を企画して、徹底的に
アメリカが軍需産業はじめ資本投下
でどぎつく潤ってきたからだ。
結果には原因と過程がある。
今のアメリカの巨大資本の経済繁栄
は、それなりにやってきたエグい
過去があるからだ。
だが、実際にはアメリカは経済格差
が広がり、移民問題も人権問題も
棚上げで軍民一体化の金儲けをこの
四半世紀なりふりかまわずやって
来た、という事実がある。
企業は大儲けしているが、アメリカは
アメリカらしいでかさや健全さも消失
してきているのは確かだ。
その事は、映画や演劇作品にも反映
される。
バンデラスは言う。
「ハリウッドがハリウッドではなく
なってしまった。ただのブランドだ」
と。
元々が演劇出身の彼は、金儲けでは
なく、演劇という芸術をやりたいの
かも知れない。ピカソの国の人だ。
でなくば、スペイン出身のオートバイ
ライダーのスポーツなどサポートし
たりはしないだろう。文化芸術スポ
ーツに深い関りを示すのは、自身が
少年の頃にはサッカー選手を目指し
た事とも無縁ではないだろう。
奇天烈な演技と作品内容で大ヒット
となった映画『デスペラード』(1995)
などは彼の彼らしいバンデラス自身
の光る演技が満載でとても楽しめる。
監督はロバート・ロドリゲスだ。
ロドリゲスは1968年生まれで年若いが、
彼の撮る作品が面白くない訳がない。
どうにも作品にタラちゃん気質が
あるなぁとか思っていたら、タラン
ティーノ監督とは互いに「兄弟」と
呼ぶような大親友なのだそうだ。
『デスペラード』は、映像エンター
テイメント映画としておすすめ。
演出の味付けはタラちゃん風味です。