ウクライナ侵攻3年 秋田に避難した大学生 平和の実現願う

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まってから3年となりました。
県内では、秋田大学にウクライナから5人の学生が避難していて、学生は1日も早い平和の実現を願っていました。

ウクライナの首都キーウの大学で日本語を専攻しているアナスターシヤ・ホロブニャさん(20)はロシアによる侵攻のあと、避難先として日本を選び、2年前から秋田大学に通っています。

ウクライナにいる家族や友人などとは、SNSなどを通じて連絡を取り合っているということですが、両親は軍人として戦地に立ち、大学の友人たちはミサイルなどの攻撃におびえる日々を送っているということで、この3年でウクライナの人たちの生活は大きく変わってしまったということです。

アナスターシヤさんは、現在の心境について「戦争の終わりが見えず、みんな疲れていて、自分は何もできない無力感を感じている。毎日、空襲の情報を確認して、家族のことを心配している」と話していました。

ウクライナの情勢では、アメリカのトランプ政権が停戦をめぐってロシアとの直接協議に乗り出しています。

また、アメリカのトランプ大統領は、ウクライナのゼレンスキー大統領が今月28日にアメリカを訪れると明らかにしました。

欧米の複数のメディアは、トランプ大統領が支援の見返りとして求めているウクライナ国内の鉱物資源の権益をめぐって、アメリカとウクライナが合意したと伝えていて、両国のぎくしゃくした関係の改善につながるのか注目されます。

こうした情勢を踏まえて、アナスターシヤさんが今、一番気になっていることは、アメリカのトランプ大統領の動向だということです。

アナスターシヤさんは「ウクライナとアメリカとの関係が今後どうなるのか注目している。ウクライナの支援を続けてほしい」と話していました。

そのうえで、「戦争を終わらせるためには引き続き、国際的な理解や協力が必要で、日本にいるからこそウクライナの現状を伝え続けていきたい」と述べ、1日も早い平和の実現を願っていました。

秋田大学では、侵攻の始まった直後の2022年4月以降、ウクライナの学生を受け入れてきました。

大学では基金をつくり、寄付を募ってウクライナの学生たちのサポートをしてきました。

去年10月末時点で265件、2000万円余りの寄付が集まったということで、秋田大学には現在、アナスターシヤさんを含めて5人のウクライナの学生が避難しています。

ただ、侵攻が長期化する中、資金の確保が難しくなっていることなどから、おととしを最後に新規の学生の受け入れを行っていません。

避難している学生の中には正規の学生として大学に入学した人もいるほか、アナスターシヤさんはことしの秋から秋田大学の大学院に進学することを希望していて、秋田大学は引き続き、多くの人や企業からの寄付を募って、ウクライナの学生の支援を続けていきたいとしています。

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