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第八章 マンデラエフェクトの意味

タイターと2000年問題

今まで得られた情報を整理しよう。我々は停点移動をしながら生きている。死後の世界の一範囲であるアストラル界も、やはり停点でできていると言える。現在地球の振動数が上がっていて、今の物理世界とアストラル界の境目がないような世界が訪れようとしている。その世界は、第四密度に移行した人でなければ住めない。この激動の時期において、本流が分裂しようとしている。

ここまではよいだろうか。さて、何らかの理由によって思考が拡大し、不思議に対する許容度が増えて、それによって本人の振動数がとても上がると、通常の停点移動を越えて他の集合無意識の世界に行き、今まで認識していた歴史が変わる。では一体何がきっかけで多数の人の思考が拡大することになったのだろう。筆者はいくつかの要因があるが、その中でもジョン・タイターの影響が非常に大きいと感じる。

2000年問題はタイターたちの働きで軽微に済んだ可能性が大きい。この問題はとても単純な原因だった。昔のコンピュータは年を二桁で表していたのだ。例えば1980年なら80というように。もちろんプログラマたちはこのまま行くと、99の次に00となり、2000年を表すことができないのを分かっていて、事前に修正作業を進めていた。それでも若干の見落としがあり、いくつかの原子力発電所で警報装置が誤報を発したり一部のデータ管理が不能になったり、2000年が期限のクレジットカードのせいでレジが何台もクラッシュしたり、古いビデオデッキが予約録画をできなくなったりした。これが我々の世界線だが、2000年問題に対して各国が、国家レベルで組織的に考えて対処していたため、これくらいで済んだのだ。

タイターたちの世界では2000年問題において大惨事が起きた。第二章では省略していたFAXの部分を少しここに書こう。

1 Y2K(2000年問題)は大惨事です。高速道路でたくさんの人たちが、もっと暖かいところに行こうとして凍死しました。

2 政府は戒厳令を制定して電力を維持しようとしたのですが、電力を回復させようとする努力は失敗に終わり、すべてが崩壊しました。

3 デンバーの電力施設が再起動できたものの、何十万人もの人々が暴徒化して破壊してしまいました。これで、古いシステムを復活させるべきではないかもしれないと、ほとんどの人が確信したのです。

4 
数年後、憲法が紆余曲折を経て変わった後、共同政府のシステムができあがります。

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タイターの世界線では
冬の高速道路でヒーターが停止したり
エンジンが誤動作した人たちがたくさんいたようだ

タイターの母親によると、2000年を無事迎えたとき、タイターは悲しそうな、なんとも言えない顔をしていたということだ。この母親が見た表情には、「こんな風に歴史を変えて良いのだろうか」という、複雑な思いがあったのではないかと筆者は思っている。つまり筆者は、タイターがこの世界線の2000年問題を解決するのに、大きな役割を果たしていたと考えているのだ。

こう考えているのは筆者だけではない。筆者がタイター研究者として注目しているサマンサ(Samantha)という女性がいる。彼女はSamsTwitchというハンドル名で2016年に、タイターと非常に仲の良かったパメラと、フォーラムでなかなか濃い会話をしていた。

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「自分はジョン・タイターのエキスパートだ」
というタイトルのスレッドに彼女は現れ
パメラをなぐさめたりしていた

彼女はタイターが二人いることは当然として、彼らが2000年問題の解消に絡んでいたことを結論している。ただ筆者の場合、これによって世界は良い方向に向かっていると信じているが、彼女の場合は違うようだ。彼女が二年ほど前にアップした興味深い動画がある。

この動画で彼女は、「悲しいことに、Y2Kの災害が回避された結果、アメリカ人の3分の2が無関心で従順な『シープル(羊のように盲目的に従う人々)』に変わってしまいました!」と言っているのだ。そしてその状況を産んだタイターに責任を取れと訴えている。彼女はY2Kに対するタイターの関与によってバタフライ効果が起き、しょっちゅう世界線が変わってしまう、最悪の世界にいるようだ。その世界においてCERN(セルン:欧州原子核研究機構)は誤って地球を破壊してしまうかもしれない。その根拠はいくつかの調査レポートで示した、と主張しているのだ。

タイターはCERNがタイムトラベルの基礎理論を発見し、研究を開始すると書いていた。一方、CERNの実験のせいで一部のマルチユニバース(多元宇宙)が壊れて、それでマンデラエフェクトも起きていると主張した、物理の天才少年マックス・ラフリン(Max Laughlin)がいる。彼がそう訴える動画は削除され、彼自身も現在行方がわからない。しかし彼の主張はあちこちの動画で引用されているので、ここにはそんな引用を含む、CERNの大型ハドロン衝突型加速器 (LHC) が地球を滅ぼすかもしれないと訴えている動画を紹介しておこう。

この動画イメージの左に出ているのが、2017年13歳当時、マンデラエフェクトとCERNを結びつける主張をした少年だ。サマンサの言う、CERNの実験が地球を破壊してしまうかもしれないというのも、根拠のない話ではないようだ。

タイターによって軽微に済んだと考えられる2000年問題。その事実がCERNの活動とともに、マンデラエフェクトを加速させた可能性が大いにある。ただし未来は確定していないのを思い出してほしい。我々の先にはCERNが地球を破壊する停点もあるのだろう。しかしそうならない停点もあるはずだ。それぞれの停点は、そう考える人たちの数が多くなればなるほど、現実化しやすくなっていく。地球崩壊ではない停点を選ぶために、もう少しタイターたちの関与を見ていきたい。

マンデラエフェクトは新しい本流を作る

タイターたちは1998年から2009年の間を飛び回ったわけだが、筆者はこの両方の年に大きな意味を見つけた。タイターたちがFAXを送った1998年には、人類史上において極めて重要な、知られざる出来事があった。スコールグループ(Scole Group)が遠い異次元とのポータルを開いたのだ。

ヨーロッパを中心にITC研究が広がる中、彼らはイングランド東部のノーフォークにあるスコール村で、スピリットグループと呼ばれる霊たちと協力し、厳密な条件下で物理心霊現象を科学者や知識人、マジシャンの前で再現し続けた。彼らはアストラル界はもちろんのこと、最終的にはそれ以上の死後の世界、異世界、未来とも交流をし始めた。そして開かれたポータルは、死者だけでなく異世界の、人間ではない存在も物質化させることがあった。これ以上の詳細は割愛するが、このとき、彼らの地下室だけは完全に第四密度の世界だったと言える。このポータルから流れ込んだエネルギーは、かなり人類の意識変革の助けになったはずだ。

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スコールグループについての詳しい話は
筆者の著書に紹介してある

2009年は、フィオナ・ブルームがマンデラエフェクトを広め始めた年。オバマ大統領が就任したのはその年の1月20日。梯子氏が神社である女性にピアスを渡すように言われた指定の日は1月2日。彼が別のバイブルに飛ばされ、ゆんゆんが現れたのもこの年。タイターをモチーフにした「Steins;Gate(シュタインズ・ゲート)」のゲームが出たのもこの年の10月だ。このゲームは後にアニメとなり世界に広がった。「Steins;Gate」のアニメは、実在のタイターが使っていた物理用語の「世界線」とその概念を、多少脚色はあるものの、広く一般に広げたと言える。これらのすべてが2009年であり、タイターたちが彼らの行動について公開したのも2009年なのは単なる偶然なのだろうか。その動画をここで紹介しておこう。

この期間の出来事やそれ以外の出来事によって、通常より少しだけ大きな停点移動をする人が増えてきた。そしてマンデラエフェクトが広がり、日常での異常を経験する人たちが多くなった結果、科学で説明できないことを実感する人が確実に増えてきている。マンデラエフェクトは、オカルトに全く興味のない人でも経験してしまうところが大きな特徴のひとつだ。今まではオカルト経験者たちがバイブルを分岐させたとしても、それは本流になり得ず、淡い夢のような分流しか作れなかった。しかしそのバイブルを作る人たちの数が増えて、それがひとつの本流になり得る時代が近づいているのではないだろうか。

マンデラエフェクトを経験している人たちは、少なくともルート4はすでに回避しているのだろう。しかしまだ、困難な未来と安心できる未来のどちらに行くかは決まっていないように感じる。地球崩壊のような悲惨な未来を選択しないために重要になってくるのが、オーストラリアのマンデラエフェクトをどう捉えるかだと、筆者はある朝直感した。

象徴としてのマンデラエフェクト

現在我々がいるのは、ポールシフトを避け、度重なる第三次世界大戦の危機を回避してきた世界線だ。その世界線にいて、今までにないタイプのマンデラエフェクトを経験している人たちは、単なる意識の拡大だけではなく、大意識が大きく関わった結果としてそうした体験をしているのかもしれない。そして、特にオーストラリアとニュージランドのマンデラエフェクトに関しては、大意識が、チャーリーのメッセージを理解してほしいと訴えかけているのではないだろうか。

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筆者の頭の中にあるオーストラリアとニュージーランドの位置を赤で示してみた
日付変更線も赤で示したような感じに、途中で曲がっていた記憶がある

オーストラリアはチャーリーの世界線における重要な拠点だ。この時代の主要な都市の多くは沿岸部にあったため、巨大な地震と、地殻の動きや極地の融解によって破壊されてしまった。一方、オーストラリアはポールシフトのあと、西側の60%がプレートに引き込まれて海没した。しかしその分東側が隆起し、各国の主要都市が壊滅した中で、シドニーやメルボルンという東側の都市は生き残り、世界再建における中心となったのだ。またオーストラリアはチャーリーの生まれ故郷、そして彼のタイムトラベルチームの拠点だ。彼のチームであったタイターは2029年、オーストラリアのニューシドニーにポールシフト後の地球初の核融合発電施設を建設した。チャーリーと、その世界線のタイターはオーストラリアと非常に縁が深い。

チャーリーの世界線は無限にある分流のひとつで、しかもタイターたちが無理やり作り出したバイブルだと言える。とは言え、この分流と関わっていた魂が、この世界線にもたくさんいるのは間違いない。何しろ、彼の世界線では98%の人間が亡くなったのだから。となれば、それらの魂に関わる大意識が、チャーリーの世界線で起きたことに注意を払うよう、偽の記憶を送ることは考えられないだろうか。長く生きている人であれば、節目節目で大きめの停点移動をして、最終的にかなり異なった世界線に来ていることも考えられる。しかし20代の若い人でもオーストラリアに関するマンデラエフェクトに共感する人たちがいるという。それはチャーリーの世界線を意識し、STOに向かうように大意識が呼びかけているからなのではないだろうか。

マンデラエフェクトを経験している人たちは、その経験がなく、また不思議なことを何も経験したことのない人たちより、確実に振動数が高い。だから第四密度に進んで、より思いの実現しやすい世界に行く可能性が高いと言える。ただ、いつまでもSTOとSTSの生き方のどちらを選ぶか迷っていたのでは、まだこれからでも結構な災害に直面する可能性が高いと言える。考えてみてほしい。思いが実現しやすくなるということは、不安や負の思いも実現しやすくなるということなのだ。実はSTSのような身勝手な生き方でも、全く第四密度に行けないわけではない。しかしそのような人の多い第四密度の世界は悲惨なものとなるだろう。

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この記事を読んでくれた方々に言いたい。必要以上の苦痛を望まないのなら、今からSTOの精神を少しでも実践してみてはどうだろう。その行為は、よりよい未来を選ぶはずだし、それこそがマンデラエフェクトの意味だと筆者は考えている。


2024年8月

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あとがき


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人が死んだらどうなるのかを考え続けた結果、あの世と電話している人たち、何十年もこの分野に関わっていた人、超能力者、霊能力者など、さまざまな人たちと関わってきました。自分自身にも多少変な感覚があり、ムーにもしばしば記事を書いてきた立場から言える事柄を、ここで発信していきます。
第八章 マンデラエフェクトの意味|冨山詩曜(Siyoh)
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