岩手県大船渡市の大規模山林火災は28日も延焼が続き、市によると、焼失面積は少なくとも1200ヘクタールに上った。総務省消防庁によると、平成以降の林野火災として国内最大となる。住宅などの被害規模を把握するにはさらに時間がかかる。自衛隊がヘリコプターの数を増やすなど態勢を強化して消火活動に当たっている。
1200ヘクタールは東京ドーム約250個分に当たる。記録では、これまでの最大は1992年に、北海道釧路市で起きた1030ヘクタールだった。
ヘリは27日より6機多い16機に増強。このうち散水能力が高い自衛隊の大型ヘリを4機に倍増させた。
政府は28日、首相官邸に設置していた情報連絡室を、官邸対策室に格上げした。消防庁は新たに群馬、埼玉、千葉、東京の4都県に緊急消防援助隊の出動を要請し、活動規模は計12都県447隊1675人になった。