大船渡山林火災 避難所が一時満員で 市が避難所を増設
大船渡市の山林火災の延焼による避難指示が拡大した影響で、一部の避難所では満員となり、一時、受け入れができない状態となりました。現在は、いずれの避難所も受け入れはできるようになっていますが、ひっ迫した状態が続いていることから市は、避難所を増やすことを決めました。
大船渡市で2月26日に発生した山林火災は延焼が続き、焼失した面積は2日午前6時時点でおよそ1800ヘクタールとなっています。
大船渡市によりますと、市内には福祉避難所を含めて11か所の避難所が開設されていますが、延焼の拡大とともに避難する人の数が増え、一部の避難所では一時、満員となって受け入れられず、近くの避難所に誘導するケースがあったということです。
現在は、いずれの避難所も受け入れはできようになっていますが、ひっ迫した状態が続き、知人や親せきの家などに避難している人も受け入れられるようにするため、市は避難所を増やすことを決めました。
2日は新たに吉浜地区の「旧吉浜中学校」を避難所として開設し、1日避難指示が出た地区などの住民を受け入れることにしています。
市は、引き続き、避難所の開設を検討していくことにしています。
【新たな避難所 旧吉浜中学校では受け入れ準備進む】
新たに避難所として開設された旧吉浜中学校では、市の職員などが受け入れの準備を進めています。
5年前に閉校となった校舎の教室には、パーティションで仕切られた1人用と2人用のスペースが設けられ、段ボールベッドと寝具一式が準備されています。
水や電気、それに備え付けの暖房設備もあり、100人前後を受け入れることが可能だということです。
この避難所では、1日避難指示が出ている地区の住民のほか、これまで車中泊や親戚の家などに避難していた人を受け入れることにしています。
避難所の運営総括の野田学さんは、「火災が長期化するおそれがあるので、利用してもらいたい」と話していました。