orangestarの雑記

小島アジコの漫画や日記や仕事情報など

猫が亡くなって一か月と少し

1月7日に、イリが、1月18日にごまが亡くなりました。
それぞれ、17年、18年一緒に暮らした猫で、初めての単行本の発売から、初めてのコミケ、それから801ちゃんの創作活動全般、引っ越し、結婚、出産、育児、ずっとそういう辛い時とか楽しい時を一緒に過ごしてきた家族でした。
永遠に続くような日常が急に終わってしまうということが起こって、この1ヵ月、大分調子を崩していたのですが、なんとかこの1週間当たりで動けるようになってきました。

猫とのことについてはまた後で書きます。
とりあえずご報告です。

ドーパミン切れと作業について

blog.tinect.jp

この中で語られているウルスラは、結構常にドーパミンが出てる状態で、絵が描けずにもがいているときもそれはドーパミン切れというよりは、ダニングクルーガー効果の「よくわからなくなる」状態で、ただの成長過程の一時期だと思うんですがどうだろう?と思ったりした。

本当のドーパミン切れについて、鬱餅の自分が語ってやるぜ!と思ったけれども、ここで語られている「ドーパミン不足」は医療的な話ではなくて、社会的、慣用的なドーパミンが足りない状態についての話だと思うので、止めた。そういう混ぜっ返しみたいなことをする時代はもうテキストサイトの頃に置いてきた。みんな歳をとったね。

本当にドーパミンが出なくなる状態というのは作業に身が入らない、仕事ができないという状態どころではなく、そもそも布団から起きることができない、お風呂に入れない、人と会話できない、(したくないではなくてできない)何もかもわからない自信がなくなり決断ができなくなる、ものすごい疲労感でどうしようもなくなる、などの状態。自分は医療従事者ではないので、もしかしたらドーパミンあんまり関係ないかもしれないが、酷い鬱状態だとこんな感じ。もう、こんな時は、とりあえず凪の状態が終わるまで船を止めて、風が吹くのを待つしかないという状態で、もう、これは治るものではないな、やり過ごすしかないな、とこの10年以上この業病と付き合ってきた人間の至った境地です。駄目なものは駄目。本当に生きてるだけでえらいよ。死んじゃった人も多いからね。

まあ、上の記事で書かれてるくらいのドーパミン不足の状態で何とかやってく方法のひとつとして、習慣化する、というのがあって、毎日15分これだけはする、っていう動作(すごく簡単な奴)を決めて置いて、そこを起点に作業を始める、というのが、まあ、脳汁とかやる気が出ない時でも作業をしていく、なんとかやっていくための方法だと思います。
いまずっとやってるのが、毎日クロッキーをする、というのですね、15分くらいでさらさらとやる。

最初の頃


最近

これは自分が動きを認識するのが苦手なので、身体の流れを意識してこういうのをしたり


ちょっと余裕があったら模写したり。


それすらできない時は、とりあえず運筆の練習でフリーハンドで円をひたすらかいたりしています



そして、また、この作業は、自分の心身の状態を測るための測定器のような役割も果たしていて、そういう簡単なこともできない状態というのは、さっき書いた「地獄のような凪」が来てる状態なので、これはもう休むしかない、という決断をするポイントにもなります。本当に駄目な時は駄目だし、そういう状態で追い込むと碌なことにならないってこの10数年の生活の結果わかったことだしね……。

とりあえず生きてますし、もう少し生きる予定です。

今度はごま(18歳、オス猫)の具合も悪い

26日、火曜日の深夜、それまで元気にしていたゴマの調子が急に悪くなる。
身動きが取れないような感じで、少し歩いてはうずくまる。少しづつ動いて、涼しいところへ移動しようとする。頭をあげることができない。目は、自分に何が起こっているのか分からない感じ。その状態が、オシオとマメちゃんが亡くなるときの様子に似ていて、覚悟をした。もうお年寄りでいつその時がきてもおかしくないと思っていたので。息子を起こして、一緒にゴマの様子を見守る。
2時間くらい経った後、急に元気になって、最後だから、と出した牛乳を一気に飲み干す。元気といってもちょっと調子は悪いみたいだけど、それでも、さっきまでとは全然違う。
妻は、様子をみて、朝まで起きていて、自分たちも一応布団に入ったけれども、まんじりともできずに朝。

翌日は、かかりつけの動物病院が休みで、そして、ゴマがある程度元気なので、遠くにある普段いかない動物病院に行くよりは、家で様子を見た方がいいと判断して、その翌々日に行くことに。

そして、今日、動物病院で聞いた話によると、間違いなく心臓発作ということ。

2時間くらいして治ったのは、自力で回復したということらしい。
気圧や気温の変化の激しい日はそういうことが起こりやすいということで、そういえばあの日は爆弾低気圧だった。
(気圧図の急に下がってるところが発作のあった時間)

人間でも、お年寄りがトイレとかお風呂でヒートショックでなくなることが多いですが、それと同じことらしい。
また、発作が起こるかもしれないし起こらないかもしれない。それに関しては何にもわからないということ。

(写真は2017年頃のシニア入りたてのゴマにゃん)


心臓発作が起こったときにできることは何もないということ。そっとしておいてあげるのがいい、ということでした。その時病院に行っても基本どうしようもない。薬はあるけれども、できるだけ出したくない、ということでした。その薬が止めになってしまうことも多い、ということだったので。

体重は2.0kgで、8月に測ったときから500グラムくらい減ってました。肝臓の数値がよくなかったので、薬をそれまでもらってたのですが、それもまあ、もう、いいでしょうということになって、好きなもの食べさせてあげて下さい、ということに。

もう、お年寄りゆえの色々だしね~ということ。
家では元気だし、ずっと起きてて足元について来たりするので(人間が食べ物を持ってるときだけ)気にしてもどうしようもないし、このまま暮らしていく感じ。
(写真は2021年頃、ドラム式洗濯乾燥機の上で暖をとるごまにゃん。)

ごまは、今年の5月くらいにすごく調子が悪くなった時があった。足に力が入らないで、歩いているときにもよろけて、うまくジャンプができない感じ。病院に連れて行ってみてもらっても特に何かが原因というわけではなく(血液検査をしても、特に悪い数値は出なかった)(この時体重は2.4くらい)もう、お年寄りで、これは仕方のない事だと言われて、そして(多分、お医者さんも長くはないと思ったようで)もう好きなものを食べさせてあげて下さい、と言われた。

それまではずっと健康に気を使っておやつとかも節制していたのだけれども、ささみとか食べたいものをあげることに。そうしたらぐんぐん調子がよくなって、2か月後には体重も2.8キロくらいまで回復した。動きも活動的になって、この歳の猫はずっと寝てばかりなのに、昼夜家の中をうろついたり、人間が物を食べてるとにゃーにゃーいって食べ物をねだってきたりして、体重はともかく、すごく元気になった。
そんな感じで、それから少しずつ体重も減ってはいったけれども、元気よくくらしてて、先生に、その状態のことを話して、そして、ささみは腎臓に悪いのですこし控えた方がいいですね、とかそういう話もしてた。

そういう感じの時に急に起こったことだったので、すごく、驚いてしまった。何が起こったのかと思った。さっきまで元気だったのに、と。

それから、2つ日間、嫁も自分もずっと緊張状態で寝れてなくて、そして、今日、心臓発作ですね、といわれて、なんというか、『安心してしまった。』もう、気にしてもしょうがない、お年寄りだからねっていう感じで。できることは何もないし、もう美味しいもの食べたいものを食べさせて、機嫌よく暮らしていく以外にないっていう。とりあえず、家の中で温度差を作らないようにするように気を付けるけれども、それ以外にできることはないっていう。

とにかく、残りの時間を、人間も、猫も、機嫌よく暮らしていこうと思いました。




追記:先日の日記のイリは、ステロイドを3日間打ってもう元気になりました。まっすぐ歩けるし、めまいも無くなった感じ。首傾げが残るとも言われたけれども、そういうのもなく、普通に暮らしています。モリモリとゴマとおやつを分け合って食べてる。持ってみた感じ、少し目方も増えたような気がする。打ったステロイドが聞いたのか、眼球の肥大もマシになったみたいで、まあ、元気に暮らしています。

猫(イリ/17歳)の具合が悪い


猫が緑内障で片目失明。お年寄りだし、仕方ないところはあるんだけど、やっぱりちょっと心がザワザワする。

老猫の緑内障には、眼圧を下げる薬はあまり効かないらしく、取り敢えず炎症を抑える点眼をしている。一月前に左右の瞳孔の大きさが少し違うというのに気付いて病院に行って、緑内障だということだった。今は、右目の瞳孔は開いたままで、眼球が大きくなって目が閉じにくいのか、目を瞑っていても、少し薄目が開いたみたいになってる。後できることは、眼球が膨らんで痛みを伴わないように祈るしかない。
最初からできることはなかったのだけれども、やはり、少し、何かできることはなかったのかと、心がザワザワする。

一昨日、病院に行って、失明が明らかになって、ちょっとしょんぼりしてたら、なんかその日からすごい具合が悪くなって、まともに歩けなくなった。ジャンプもちゃんとできないし、何もないところで急にコテンって転ぶ。

先住猫2匹が亡くなる前、こんな感じだったので、すごく不安になる。
ただ、なんか食欲はあって、缶詰を開けたらガツガツ食べていた。

昨日の夜は、すごく不安だったので、ずっと寝れずにいた。
事態が急変したらすぐに動物病院に救急で行かないと、と思っていたので。結局朝まで、まあ、その悪い状態のまま、だったので、よかった。

朝一で病院に連れて行く。

診断は突発性前庭障害、人間でいうとメニエール症のようなもので、平衡感覚がおかしくなって、ずっとグルグルと眩暈がしている状態らしい。

緑内障とは全く別で発症。まあ歳なので…ということ。
急な気温低下とかで血流が悪くなって、それが原因でしょうっていうこと。

治療法はないがステロイドで良くなることがあるので、ステロイドの注射。首傾げが残るがだいたい治るらしい。治るまで二、三日から三、四週間と幅が広い。食欲なくなって弱ったりしてしまうので気をつけて、と。

一安心と、そして、これから、多分、こういう風な感じで、あちこちガタがきて、だんだん、その時が近づいていくんだろうなと思う。そこらへんで、ちょっと、ずっと、ザワザワしている。

小さい頃から飼っていて自分にすごくなついていた猫なので、(作業をしていると必ず邪魔をしてくる)なんだか、そう、すごいザワザワするよ。

あと、もう一匹の猫、ゴマ(18歳オス)は、身体はガリガリになったけど、本当に元気で、この年頃の猫は一日寝てることが多いのに(イリも寝ている)結構活発に動いて、人間が台所でごはんをしていると「なにかないかなにかないか」とねだりに来る。前はそうでもなかったのに、お爺さんになって、そういうことをいうようになった。少しボケ始めているのかもしれない。

まあ、二匹ともよく生きてる。すごい長生き。