不正使用が相次ぐ『駐禁除外』の標章めぐってついに逮捕者 大阪・ミナミで毎日のように止まる「オレンジ色の車」...ダッシュボードの標章が“コピー”だと捜査員が見抜く
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歩行が困難な障がい者らに交付される「駐車禁止除外指定車標章」の不正使用が相次いでいます。この標章は対象者本人が運転または同乗しているときのみ使用可能で、原則、駐禁エリアでも車を止められます。今回、偽造された標章を使用した現場を取材班のカメラが捉えました。 【画像を見る】オレンジ色の車に乗り込む男 若い女性も同乗
障がいのある人の助けになる“駐禁除外標章”だが…
去年11月、大阪市中央区で、若い女性2人をオレンジ色の車に乗せて走り去る男がいました。今年2月26日に偽造有印公文書行使の疑いで警察に逮捕された、大阪市の会社員・宮崎達也容疑者(39)です。宮崎容疑者の逮捕容疑は、偽造された「駐車禁止除外指定車標章」を使ったというものです。この標章は本来、障がい者本人が車を利用する時にしか使えません。 大阪市生野区に住む飲食店経営の竹下徹さん(46)は、“駐禁除外標章”の使用者です。心臓に病気があり、ペースメーカーを入れていて、身体障がい者1級の認定を受けています。また、去年1月には腰の病気も患い、右足が上げにくい状態です。 竹下さんは買い物などで車を利用する際、店の入り口近くの路上に止めることがあります。このとき、公安委員会から交付された駐禁除外標章を示しておけば、駐車禁止の場所でも原則、違反に問われません。 (竹下徹さん)「ハンディキャップがあることであまり急ぐことができないので、前に駐車スペースがあるとだいぶ助かりますね」 標章のおかげで重い荷物を運ぶ距離が短くなり、歩くのが困難でも買い物に出かけやすい。障がいのある人の暮らしの助けになっている駐禁除外標章。その「不正使用」が横行している場所があります。
違反者に犯罪の自覚は…記者の問いに「やかましい」
大阪・ミナミの繁華街、心斎橋や道頓堀のすぐそばを走る5車線の道路『堺筋』。夜間は客待ちのタクシーを除いて一般車は駐車禁止ですが、去年11月に現地を取材すると、路上にずらりと並んでいます。そのほとんどがダッシュボードに駐禁除外標章を置いています。 取材班は、標章を置いて長時間駐車している車のドライバーに、帰りを待って声をかけました。 (記者)「(標章は)あなた自身に交付されたものですか?」 (男性)「……(無言)」 問いかけに答えない若い男性2人組。すると突然、ドアを開けて車外に。歩行に支障はないようで、はや足で去っていきました。 警察も不正使用への警戒を強化しています。堺筋では日中、父親の標章を使い、違反切符を切られた男性の姿も。車に父親は乗っていません。止めていた目的は… (警官)「ここに止めやすいから止めた?」 (男性)「とりあえず止めて、そこでごはんを食べるつもりやからね」 法律違反の認識はあるのか。記者が男性にたずねると… (記者)「事情を聴きたい」 (男性)「ダメです。犯罪じゃないからね、ダメです」 (記者)「標章はお父さんのもの?」 (男性)「もうおまわりさんに伝えているので」 (記者)「誤って使っちゃった?」 (男性)「やかましい。大丈夫です」 違反者に『犯罪』という自覚は少ないようです。
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