統一地方選の前半戦として26日、10道県知事選が告示された。奈良県知事選は3選を目指す現職に新人が挑む構図となった。県政の継続か刷新かを主な争点に、近隣の大阪府などに通勤する奈良府民や無党派層の動向が注目される。
午前11時現在で立候補を届け出たのは、現職の荒井正吾氏(70)=自民、民主、公明、改革推薦▽同県生駒市の前市長、山下真氏(46)▽共産党県書記長の谷川和広氏(36)▽コンサルタント業の岩崎孝彦氏(44)-の4人。
前回選の争点だった関西広域連合への参加が再び問われるとみられたが、荒井氏が今月に入り「観光・文化振興と防災分野への部分参加」を掲げたことで急変。選挙戦では荒井県政の是非をめぐって舌戦が繰り広げられる。
「奈良は確実によくなっている。この流れを止めてはならない」。荒井氏は与野党の国会議員や県議、支援者など約350人が集まる中、奈良市の選挙事務所横で開かれた出陣激励会でこう訴えた。
生駒市を除く県内38市町村の首長も応援。激励会は29日まで約30の市町村で開く予定で「『オール奈良』で戦っていく」(陣営幹部)とする。
一方、県政刷新を訴える山下氏は午前9時半、JR奈良駅前で後援会長らに囲まれて第一声。「人口は15年減り続け、借金も1兆円を超えている。閉塞(へいそく)感が県民の不満につながっている」とし、「奈良の再生は今しかない」と声を張り上げた。