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財務省解体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

財務省解体とは、元総理大臣である菅直人氏が1990年代から主張していたものであり、当時の大蔵省(現在の財務省)を(1)金融部門を分離(金融庁)、(2)国税庁と厚生省の年金部門を合併(歳入庁)、(3)主計局を分離(予算庁)、(4)国有財産の管理(理財庁)に4分割するものである。[1]

財務省解体の狙いは、財務省に集中しているあまりにも強大な権限(徴税、予算編成、政府貨幣発行、国有財産管理)を分散させることで、国民に選ばれていない財務官僚がその権限を用いて、実質的に日本を支配する現状を打破して、財政民主主義を回復することである。

財務省解体の主張と行動の歴史

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書籍

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財務省または大蔵省の解体論は、1990年代から存在し、次のような書籍が刊行されている。

  • 大蔵省解体論: 日本を動かす超エリートたちの罪と罰 五十嵐 ふみひこ 1995年1月1日発行
  • 解体!大蔵省の謎: 閉ざされた扉 (C・BOOKS) 江戸 雄介   1995年2月25日発行
  • 財務省解体論 (角川書店単行本) 福岡 政行  2014年8月9日発行
  • 消費税は下げられる! 借金1000兆円の大嘘を暴く (角川新書) 森永 卓郎  2017年3月10日発行
  • 財務省が日本を滅ぼす 三橋 貴明  2017年10月31日発行
  • 【財務省解体論】公文書改ざんで国会1日3億円が1年以上も無駄になった驚愕の大事件【隠ぺい工作によって尊い命が犠牲にならないために】 小川大翔 、 GK編集部   2018年3月29日発行
  • 財務省を解体せよ! (宝島社新書) 高橋 洋一  2018年6月1日発行
  • 改訂版 戦後日本の光と影 国家財政論 財務省はいますぐ解体せよ! 森下 正勝   2021年5月28日発行
  • 財務省解体 官僚支配からの解放と新たな日本への道 増税 NISA 103万円の壁 官僚支配 政治 経済 株価 消費税 日本の未来

久保田誠  2024年12月7日

  • 高校生は見た!財務省解体デモ 若者の叫びが日本を動かす 霞ヶ関 徹  2025年2月25日

財務省解体などの抗議活動の記録動画

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財務省に対する抗議活動のプラカードや演説の内容では、プライマリーバランス黒字化目標が不当だという意見、財政均衡主義が間違っているという意見、増税ばかりして国民の生活がないがしろにされているという意見、財務官僚は増税すると出世し減税すると左遷されるというおかしな人事をしているという意見、ガソリンには多重に税が課されていて不当だという意見、外国人ばかり優遇し日本人を冷遇する政府支出を不当とする意見などがある。抗議活動をしている人々も小学生、中学生、高校生、現役の社会人、高齢者など多様な人々がいる。抗議活動の記録動画へのリンクを年月日順に下記に並べている。

財務省解体が必要な理由

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財務省解体が必要な理由を端的に述べたものに、中野剛志氏の「安倍元首相は、財務省について「国が滅びても、財政規律が保たれてさえいれば、満足なんです」「省益のためなら政権を倒すことも辞さないなどと批判したのである。[2]との文章がある。

財務省解体の方法

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財務省解体のためにはまずは減税を勝ち取り、その減税の効果として国民の生活が楽になるが財政状態も悪化しなかったという実績を作り、そのあとに衆参両院で過半数の議員の賛同を得て、財務省から少なくとも国税庁を分離して、歳入庁と歳出庁に再編すること、および予算編成機能を担う主計局を財務省から分離し、その後に財務官僚を財務省から分離された新たな省庁とは異なる省庁に異動させるという方法が提示されている。[3]

引用文献

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  1. ^ 財務省解体に菅財務相は強い執念 両者の「15年戦争」はついに最終決戦へ”. ダイヤモンド社. 2025年2月26日閲覧。
  2. ^ 国家の存亡より「財政黒字」を優先する思考回路”. 東洋経済新聞社. 2025年2月27日閲覧。
  3. ^ 財務省解体に必要なこと5選!財務省を解体する方法を解説!”. Youtube. 2025年3月1日閲覧。