劇団主宰の不適切指導で異例の演出家降板、舞台中止へ
俳優のいしだ壱成(50)らが出演し、20日に初日を控えていた舞台「PEACE in the Bottle」(東京・新宿シアターモリエール)の公演が中止となった。演劇集団アトリエッジの公式サイトで発表された。劇団主宰者の劇団員への不適切な指導で、演出家が降板するという異例の理由だ。
舞台は3月20~23日、東京・新宿のシアターモリエールで上演され、いしだや俳優の仁科克基(42)が出演予定だった。
主宰者は「この度、劇団代表である私の劇団員への不適切な指導により、演出の古新舜様が降板されると言う結論を招いてしまい、関係者の皆様には多大なご迷惑をおかけしてしまいました」と報告。
「劇団側で協議を重ねた結果、責任をとって、今作品の公演中止を決定いたしました。もろもろの事務処理は弁護士と相談の上、真摯に対応させていただきます。なお、既にチケット等、代金を入金されているお客様への返金は速やかに対応させていただきます。大変申し訳ありませんでした」としている。
演出の古新氏もX(旧ツイッター)で「公演に向けて連日、準備を進めてまいりましたが、関係者のケアや事実確認、弁護士との協議を重ねた結果、演出家としての責任を果たすことが難しいと判断しました」と報告した。
主宰者の不適切な指導の中身は明らかにされていないが、「演出家の厳しい指導が問題視されることはありがちだが、主宰者の方針に演出家が異を唱えて降板するのは異例の事態です」と演劇関係者は話す。