2025-03-02

マッチングアプリ(with)でぼったくり被害に遭った

タイトル通り。マチアプでぼったくりに遭った…というか遭いかけた。

素人文章よりこっちのほうがわかりやすいと思うので、この記事を読んでもらったほうがいいかも。

手口はこの記事で紹介されているものと全く同じだった。

マッチングアプリ利用「ぼったくり」 被害者が語る手口とは | NHK

4日前

相手の女とマッチ成立。アプリ内でメッセージをやり取りする。互いのプロフィールを話のネタに、5往復くらいしたはず。

2日前

渋谷に軽く飲みに行こうという話になる。

相手から連絡先交換を持ちかけられる。

今思うと、合う前から連絡先交換を提案してくる時点でおかしいと思うべきだった。

当日

ハチ公前で合流。見た目は悪くない。どこに飲みに行くか相談

こちらはネットでググったマチア相手向けのちょっとオシャレな店を考えていたが、女から職場の友人から勧めてもらった店がいくつかある」と提案された。

女の提案した店は2つで、1つ目は自分も知っているチェーン店の店。もう一つは「名前が思い出せないが場所はわかるダイニングバー」らしい。

そして、1つ目の店には事前に予約の電話を入れたが満席だったとのこと(今思うと実に巧妙な嘘だ)。

それならそのもう一つの店に行こうか、という話になり、店に向かう。

道中では現在生活など他愛のない話をした。やたら饒舌こちらに質問ばかりしてくるなと思ったが、こちらの警戒を解くための戦略だったのだろう。

店内

雑居ビルの地下1階。自分と女は個室に通された。

個室と言っても普通飲食店の個室のようなものではなく、カラオケ屋みたいな部屋。ソファの上には男の画像が貼られたシャンパンが並んでいる。

飲み放題が5000円。小さい文字サービス料+20%、ショットは別料金(伏線)などの文字メニューに踊る。フードは800円から2000円程度で、一人2品の注文が必要らしい。

注文が届いたが、ビールは明らかに安価発泡酒の味で、フードもスーパーで買ってきたものをそのまま出したような味だった。

枝豆に至っては冷凍焼けしており、ほぼ腐りかけのような匂いがした。

この時点でこの店はヤバいと思ったが、女を信用しきっていたこともあり、「お前の友人よっぽどセンス無いな」くらいにしか思っていなかった。

ブラックジャック

雑談をしていると、途中で店員トランプを持ってきた。女からブラックジャックで遊ぼうと提案される。そして、負けたら酒を一口飲もうとも。

しばらくブラックジャックに付き合う。正直何も面白くない。

そうこうしていると、女が酒のおかわりのために店員を呼んだのだが、これまで飲んでいたカクテルに加えて、ショットを30杯(!?)追加注文しようとした。

いやいや、流石にそれは頼みすぎだと制止し、一旦二杯だけ頼むことに。

この時点でも、俺はまだ女が店とグルだとは思っていない。アホ。

その後もブラックジャックを続けていると、女が電話に出るといって部屋を出た。

その隙にこの店について調べようとする…が、スマホ電波が入らない。

地下一階とはいえこんなに繋がらないことがあるだろうか(これももしかしたら、店内からネットアクセスできないようジャミングとかしてたのかもしれない)。

支払い

しばらくすると女が戻ってきた。急用ができたので帰らないといけないらしい。自分もこのクソ店を早く出たいと思っていたので好都合だ。

会計は22000円。支払いは現金のみ。サービスに対してあまりにも高いが、まあ渋谷だしそういうこともあるよなと思って支払うことに。

なお女は現金の持ち合わせが無く、半額をPaypayで送るとのこと。

自分もそんな現金は持っていないのでおろしてくると言うと、店員が最寄りのコンビニまで着いてきた。

真相発覚

支払いを済ませ、女と次に会う予定を決めて解散

その後、やっぱりあの店おかしかったよなと思い調べるが、Google Map情報が無い。女に送ったPaypayのQRコードにも既読がつかない。

そしてマチアプのトーク画面からも女が消えている。おそらく相手からブロックされたのだろう。

ぼったくりに遭ったのかなと思い調べたところ、冒頭の記事が見つかった。

まりにもそのままの手口なので、ここでようやく店と女がグルであったことを悟った。

流れとしてはこの記事で紹介されている手口と全く同じだったが、幸いなことに俺はショット30杯の注文を制止することができた。もしそうなっていなければ、俺も40万円を請求されていたのだろう。

が、それに失敗したことで、「こいつはカモにできねえ」と損切りモードに入り、ギリギリ常識範囲と言えそうな22000円を請求してサッサと帰す方向に切り替えたのだと思われる。

反省

チアプ経由でそういう被害に遭うことがあるとは聞いていたが、まさか自分被害者になるとは思ってもみなかった。

店は色々と雑で怪しいポイントが満載だったものの、最後まで女と店がグルだという発想に至れなかった。

俺がアホだというのはもう前提としてもらっていいのだが、にしても手口の巧妙さに驚いた。

  • 女の生活の話には全く矛盾点が無く、極めて自然若い独身女性という感じだった。男を釣るためにセックスを匂わせるようなことも無かった。
  • 特に感心したのはこの店に連れ込むためのストーリーの作り方。候補が2つあって、1つは電話したが満席だった…なんて言われたら、そりゃもう一つの店に行こうとなってしまうだろう。
  • 店を出た後も次回の約束をするなど、やはり不審な点は無かった。おそらく、警察沙汰にならないよう軟着陸させるためだったのだろう。

もし俺が酒に弱かったら、あるいは女がもっと可愛かったら、ベロベロに酔っ払ってしっかり被害に遭っていたと思う。

22000円で済んで本当に良かった。勉強代としてギリギリ許容できる。

教訓

  • 初回から酒を提案する女には気をつけよう。
  • 事前に検索可能な店に行こう。
  • withはやめとけ。

冒頭の記事と全く同じ手口だったが歌舞伎町ではなく渋谷での出来事だったので、俺の知らない世界で広く普及しているやり口なのだと思う。

それはつまり、それだけ洗練されてきた手法ということでもあり、事前に知っていれば容易に対策可能だということでもある。

この記事最後まで読んでくださった諸兄にあたっては、他山の石としていただければ幸いである。

  • 美人局なんて昔から珍しくも何ともないよ いい社会勉強になったんじゃない?

  • ぼったくり、売春、美人局はジャップランドの主要産業だよね

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん