小数を含んだ計算では、小数点の位置に気をつけて計算をしなければいけません。電卓で計算をしていると、細かな部分を気にせず、なんとなくで計算している方もいるのではないでしょうか。
この記事では、小数の掛け算について解説をします。
問題
次の計算をしなさい。
3.2×0.4
小数点の位置に注意して計算しましょう。
正しい答えを出せるでしょうか。
解説
今回の問題の答えは、「1.28」です。
どのように考えたらよいか、順に解説していきます。
小数を含んだ掛け算では、以下の手順で計算が可能です。
<小数の掛け算の手順>
(1)「掛ける数」と「掛けられる数」が整数になるように、小数点を右に動かす。
(2)整数の掛け算をする。
(3)(1)で右に動かした小数点の合計分だけ、答えの数の小数点を左に動かす。
「3.2×0.4」の場合で考えてみましょう。
まずは、小数で表された二つの数を整数にします。
3.2→32(小数点を右に動かした桁数:一桁)
0.4→4(小数点を右に動かした桁数:一桁)
次に整数どうしの掛け算をします。
32×4=128
最後に、答えの数の小数点を元に戻しましょう。
「掛ける数」と「掛けられる数」が整数になるように小数点を右に動かした桁数は一桁と一桁なので、答えの数の小数点を合計二桁分、左に動かします。
128→1.28
よって、答えは「1.28」となります。
まとめ
小数の掛け算は小学校で学習します。忘れていた方は復習をしましょう。
他の記事では、さまざまな問題を紹介しているので、ぜひ挑戦してみてください!
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
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