今回は大きな数の掛け算ですので、時間をかけて筆算を解くことで小学生でも解ける問題になっています。
しかし、大人の皆さんはぜひ時間をかけずとも解けるように工夫の仕方を考えてみましょう。
工夫の方法が思いついたらパズルのような気持ちよさを味わえるのも数学の良さですね。
問題
次の計算をしなさい。
28×47
普通に計算するには少し難しいですね。
解説
この問題の答えは「1316」です。どうにか工夫して楽に解いていきたいですね。そこで利用するのが分配法則です。
分配法則
・a×(b±c)=a×b±a×c
この分配法則には三種類の数が登場しますが、問題文には二つしか登場していません。そこで、47を(50−3)というように分解して、分配法則を使えるようにしてみましょう。
28×47
=28×(50−3)
=28×50−28×3
=1400−84
=1316
数字は大きいですが、28×50はキリの良い数字なので比較的計算しやすいですね。計算しやすさは個人差がありますので、分解の仕方を変えるとさらに計算しやすくなるかもしれません。
例えば、47を40と7に分けてみてもいいかもしれません。
28×47
=28×(40+7)
=28×40+28×7
=1120+196
=1316
こちらの方が繰り上がりの計算があるので難しく感じるかもしれませんが、足し算を基本に分解しているので得意という方もいるかもしれません。
まとめ
分配法則を利用すると掛け算は一気に簡単になります。
分配法則
・a×(b±c)=a×b±a×c
ただし、分解の仕方はたくさんあるので計算のしやすさも変わってきます。自分が計算しやすい分解の仕方を探す過程も楽しいかもしれませんよ。
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):うおうお
数学の教員免許を所持。個別指導・集団指導の学習塾で数学の講師として小学生から高校生までの指導や、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深堀して楽しく伝えている。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。
もう一問挑戦!