高校無償化とは?…公立は授業料相当額・私立は一定額を支給、新年度から所得制限撤廃
Q 高校無償化とは。 【図解】教育費の出費の目安、私立だと1830万円
A 高校生のいる世帯に対し、公立の場合は授業料相当額、私立の場合は一定額を支給して授業料負担を軽減する制度で、授業料全額が支給でまかなえれば実質的に無償化となる。
民主党政権だった2010年に就学支援金制度が創設され、高校のほか、高等専門学校(高専)の1~3年や職業能力育成のための専修学校高等課程、特別支援学校高等部など、高校相当の学校も対象となっている。
現行法では、高校生のいる年収910万円未満の世帯に、公立私立問わず年11万8800円が助成され、私立に通う低所得世帯には支援金が上乗せされている。東京都や大阪府などでは、独自に支援金をさらに上乗せしている。
Q 自民、公明両党と日本維新の会の合意内容が実現すると、制度はどう変わるのか。
A 25年度は、11万8800円の支給に対する所得制限が撤廃され、326万人の高校生(23年度現在)全員が対象となる。26年度からは、私立高生向けの上乗せについても所得制限が撤廃され、私立高授業料の全国平均額にあたる最大45万7000円を助成することになる。上乗せ支給の対象者は、高校生全体の約4割となる約130万人に上る見通しだ。
Q 追加で必要となる財源は。
A 25年度は1000億円程度が必要で、政府・与党は基金など一時的な財源を活用する方針だ。26年度以降は年4000億円程度が必要となる。
Q 課題は。
A 私立高向けの支援が拡充されることで、公立高離れの加速や、私立高の授業料の便乗値上げを懸念する声がある。子育て世帯の負担軽減に効果がある一方、高所得世帯も支援対象とすることへの疑問や、どこまで教育の質の向上につながるかが不透明だといった指摘もある。