陸自オスプレイの配備に向けて県庁に「駐屯地調整室」設置へ
山口知事は21日行われた県議会の代表質問で、ことし夏に迫った陸上自衛隊のオスプレイの佐賀空港への配備をめぐり、連絡体制を整備するため、「駐屯地調整室」という新たな部署を4月に設置する考えを示しました。
佐賀県議会の2月定例議会は、21日代表質問が行われました。
この中で、ことし7月をめどに佐賀空港に配備される予定の陸上自衛隊のオスプレイについて県の対応状況を問われたのに対し、山口知事は県庁の政策部のなかに「駐屯地調整室」という新たな部署を4月に設置する考えを明らかにしました。
この部署では、空港西側に開設される駐屯地やヘリコプター部隊をその駐屯地に移駐させる吉野ヶ里町の目達原駐屯地、それに防衛省や漁協などとの間で調整を担うとしています。
県によりますと、職員は5人程度を配属させるということです。
山口知事は、さまざまな課題に対応するため窓口を明確にするとした上で、「関係機関と顔の見える関係を築き、緊急時はもちろん、平時から円滑な連絡調整ができる体制をつくっていきたい」と述べました。
またおととし以降、オスプレイの事故やそれに備えた予防着陸が各地で相次ぐ中、安全性について問われると、「事故などが発生した場合には原因を究明し、対応策を打ち出してその内容を説明、公表していくことが大切だ。防衛省にはしっかりと説明責任を果たすよう求める」と述べました。