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つるまいかだ『メダリスト』1~6巻の感想


1巻

アフタヌーン連載作として『ワンダンス』としばしば並べて褒められている(し共にアニメ化が決定した)ので気になってまずは一巻を読んだ。

今のところ自分には全体的に合わない。
画はキレイだけど、ギャグのノリが合わず、キャラ造形もあんまり好みでなく、物語のシリアスなトーンも合わない。

フィギュアスケートの世界をある程度リアルに描こうとする以上仕方がないとは言え、まだ幼い小学生が、ものすごい追い詰められた意識で人生を賭けてスケートをやる姿が、応援したいとか感動するよりもまず、つらそうで引いてしまう。可哀想に思えてしまう。もっとのんびりのびのび生きてもいいんだよ…… あなたはただ生きているだけで、徐々に育っていくだけで価値がある存在なんだから……と。

また、そんな小5女子のコーチとなるのが26歳の男、というパートナー関係にも今んとこノれない。少女の「先生」になりたい男性のキモい欲望をどうしても透かし見てしまう。

また、天才ライバルキャラの光さん等も含めて、デザインの萌えキャラ感/2次元美少女感が強く、彼女たちを素朴に好きになることに躊躇してしまう(=好みでない)。

今後に期待




2巻

1巻から「ノリが苦手!」という印象は変わらず、むしろ強まった。ギャグ・コメディのノリが合わないのが致命的。

そう感じるところは満遍なくあるが、例えば蛇崩コーチがいのりの笑顔を褒めたときに司が「それは全く その通りなんだが その褒め方は相応しくないんじゃないか?? いのりさんの笑顔の本当のすごさが全然わかっていないのでは…?」と感じて怖い顔をする2コマとか。

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要は、司の親バカならぬコーチバカなところをコミカルにネタにしているギャグシーンであり、確かに面白いのはわかるが、なんか……なんか「乗れない」んだよな。これを心から笑う自分は今は発見できない。

こう書いてて、つまり司のことが苦手なのでは?と思った。間違ってない。司の熱血なところが基本的にギャグとして描かれる。「こんなに熱く自信のなさを語る人が居るんや…」などのシーンは素直に面白いと思うが、これも冷静に考えたら蛇崩さんのツッコミが好きなだけかもしれない。普段のコメディのノリが合わないので、司がいのりにマジメに言葉をかける「良い」シーンまで乗り切れなくなる。あ〜はいはい、「名言」ですねこれは。『メダリスト』に学ぶ指導術、みたいなビジネス書が簡単に書けそうですね……という冷笑的な視点がどうしても拭いきれない。似たような題材の『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』はくっっっそ好きなのに、どうしてこうも受け取り方が違うのだろう。スケートという題材が身近じゃないからなのか、熱血要素がダメなのか。。


苦手なのは司だけじゃなく、いのりも。かわいいとか頑張れ〜とは人並みに思うが、やはりコメディ描写が合わない。ミミズ好き設定はいいけど、日曜日の自主練で2回転ができたことを司に教えようと「ニヤ〜〜」っとするシーンとか、そのあとの「2回転いたもん…」とか、「どんどんバラバラになってきている…」とか。子供の本来の可愛さ・魅力というよりも、大人の思う可愛さ・面白さを押し付けている感じがするのかなぁ。「なぜこのギャグシーンが苦手か」って、シリアスなシーンの苦手さの分析よりも一層難しい……。

比較対象として持ち出すのは反則だとは思うんだけど、『よつばと!』のよつばはちゃんと子供のキャラなんだよな。でもいのりさんはちょっと大人に媚びている感じがあるというか、大人の面白さが侵入してきている。まぁいのりさんはよつばよりも遥かに「大人」な小5だし、そういう10歳程度の子供のリアリティを上手く表現できているのかもしれない。(にしては幼すぎるし、「かわいい」存在として作中で位置付けられすぎているとも思うが… 学習障害らしい設定とかがここらへんの言い訳にはなるか。)

名港杯でのいのりさんのパフォーマンスめちゃくちゃ感動したし、お母さんに「メダリスト」目指して本気でスケートをやる夢を認めさせたのも良かったねぇと泣いちゃったけど、良い「お母さん」規範の再生産ではあるのでフェミニズム的にモヤモヤは残った。なぜ母親だけが良くも悪くもこういうスケート児童の「親」の役割を押し付けられなければならないのだろう。1巻でもいのりに悪口を言う他の子供の親が「母親」だったし、子のスケート衣装を縫って作る作業も当然のように「母親」だ。それは現実のジュニアスケートの実情を反映しているであろうことは分かるが、しかしフィクション=物語として、実在する性差別的な規範を無批判になぞるだけに終始してほしくはなかった。

ミケが滑って負けたあとにいのりにずっとくっついてるのが可愛かった。

コーチである司のライバルキャラとして、夜鷹純が登場したが、今のところこいつも苦手だ。夜鷹自体が苦手というよりも、こういう露骨に主人公側と対照的な「倒すべき敵」役を設定してくる本作のトーンに若干引いた。「これが…人生ふたつぶんの勇気の力か」という “名シーン” も、ちょっと週刊少年ジャンプのノリ過ぎてキツい。大真面目に友情努力勝利をやろうとしている。もっと繊細な手触りがほしい。

ここまでひたすらにdisり続けてきたが、この2巻で、ようやく自分好みだと断言できる要素(キャラ)がひとつだけあった(いた)。

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大和絵馬さん……すきです。一目見て好きになった。

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自分はほんとに無表情(&寡黙)キャラに弱い。『ミリマス』の真壁瑞希さんとか、『ガルパン』の丸山紗希ちゃんとか、『阿波連さん』の阿波連れいなさんとか……。シンプルに顔のデザインが好みすぎる。絵馬さんは。


大和絵馬さんのことがめちゃくちゃ好きなポイントとして気付いたことがひとつある。わたしは無表情キャラが好きだが、逆に「赤面」描写は大の苦手だ。ましてや、普段は無表情なキャラの赤面による ""ギャップ萌え"" を狙った演出などは心の底から憎んでいる。お前は何もわかっていない、と。尊いあのキャラクターの「表情」を台無しにするな!!!と。

さて、それを踏まえて大和絵馬さんの映るコマを見てみると……

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大和絵馬さんは、なんと、 “常に” 赤面している。(赤面というか、頬が紅潮している。)

これは自分のいちばんニガテなやつでは…… と一瞬思ったが、違うのだ。

常に頬が紅潮している無表情キャラ。これは発明だ。なぜなら、常に頬が紅潮している無表情キャラは、絶対に「ギャップ赤面」を起こさないからだ。だってすでに赤面してしまっているのだから。それがデフォルトなのだから。

その手があったか〜〜〜〜と、めっっちゃ感動してしまった。おそらくちゃんと調べれば「常に赤面している無表情キャラ」の系譜はいろいろと辿れるのだろう。けれども、自分のなかで大和絵馬さんは非常にエポックなキャラクターとなったことは間違いない。


絵馬さん、小4にしては背ぇ高いのも良いし、髪の毛が外にハネてるのも良いし、無表情だけど無感情ではなく、寡黙だけど無口ではなく、相方?のすずに容赦ないツッコミを入れたり、別れる時ちゃっかりピースしたりするのも良い。

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寡黙だけどしれ〜っと変なことする人物が好きなんだよな。ぜんぶ好き。最高。これからも応援させていただきます。彼女の映るコマすべてがかわいい。コマに見切れるのもかわいい。デフォルメの簡易顔で誰よりもいい笑顔を見せているのもいい。

蛇崩コーチが好印象なのも、半分くらいは絵馬さんのおかげだと思う。
京言葉ぶりっ子キャラの鹿本すずさんは……今のとこ苦手!

苦手なキャラについていろいろと書いたけど、2巻まで読んで、本作で今のところいちばんヤバいというか「邪悪」なキャラはダントツで加護さんだと思う。有益そうな有害がいちばんヤバいって。こういう人物を主人公の周りに配置して、しかもそれを常にコミカルに描いてしまうトーンが、やっぱり本作の根底での合わなさを如実に象徴している。




3巻

大和絵馬さん最高でした。京都勢の話をずっと読みたい

作中時間が一気に一年経過してグンとレベルアップしててびっくり。ほんとにオリンピアンになるまで、つまりいのりさんが大人になるまで描くつもりなのだろうか。

光の幼馴染、リオウくんが同じ司コーチの指導下に入る展開も面白い。期待が重荷となっている苦悩のサラブレッド。いのりとは好対照。

そういや女子フィギュアスケートがメインの話なのに、夜鷹純など登場するプロ選手が男子ばかりなのはなぜだろう。これから女子選手も登場して話に深く関わってくるのだろうか。




4巻

鴗鳥慎一郎36歳!?!?(最大の衝撃)

理凰くんと司先生の関係いいな

自分に反発してくる子供に向かって大人が圧倒的な実力を見せつけてねじふせる展開は、冷静に考えるとかなり大人気ないというか、要するに引退おじさんの俺TUEEE系では?という気がしないでもない。第一線を退いても、現役世代の若い子に自分を尊敬してもらいたい、という全おじさん(大人)の欲望をうまく突く。 『トップガン』?

まぁもちろん、司と理凰の関係は単にそういう線だけではなく、対照的なバックグラウンドを持ちながら、天才(夜鷹純)に強烈に憧れて自らの才能の無さに打ちひしがれたという共通点において理解者となれる関係だから良いんだけど。

夜鷹純は今のところ嫌いだが、彼の存在を介して司と理凰の関係の進展が見事に描かれたのは良かったと認めざるを得ない。

いのりに対する司があんまり好きになれず、理凰に対する司は結構いいと思うのは、男同士ならたとえ親子くらい歳が離れていても良い関係を築きやすいと自分が思っているからかなぁ。司が理凰に対しては初めてちゃんと「このクソガキ!!」という憤りを発露してくれたのがデカいと思う。いのりさんは「良い子」過ぎるんだよな。

じぶんの悪い癖「なんでも『ちはやふる』に喩えて理解しようとしてしまう」が発現して、光ちゃんと理凰くんの関係がだんだん若宮詩暢と綿谷新に見えてきた。鴗鳥理凰が一時的に主人公(結束いのり=綾瀬千早)のもとで過ごすのも新っぽい。

光といのりの(戦える場所まで上っていくと約束する)関係も詩暢と千早っぽい。「次はクイーン戦で!」=「次はノービスAで!」


めっちゃ腰が低い鴗鳥慎一郎パパも好き
理凰とパパの関係グッとくる

花火シーンの、「スケートがうまくできない」あの頃の嫌いだった自分との別れをいのりさんが予感するところで、あぁ、この物語はずいぶん遠くまで行こうとしているんだなぁと分かった。過去の自己との離別と連続性の肯定。「子ども」が「成長」して「大人」になっていくさまを、スケートという題材を通じて描く。

最後のページに大和絵馬さんがいるのをしっかり確認しました。ありがとうございます

いのり「見なよ…オレの司を…」のコマ、ふつうに吹き出しちゃったけど、同時に(少し遅れて)これだからこの漫画のギャグは合わないんだよな〜〜ともなった。面白いけど好きにはなれない。大人から見て笑える振る舞いを子どもにさせているから。

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司のキャメルスピンを見たモブ子どもの「脚が5mある!?」も同様で、それは大人のアイドルファンとかの語彙だろ!それを子供に押し付けるな!と思っちゃう。



5巻

これまではスケートをやる側(&コーチする側)の目線でフィギュアスケートを描いてきたが、この5巻では「素人がフィギュアスケート観戦をいかに楽しむか」という観点で描かれており、とても面白い。

偶然座っていたリンク管理人のお爺さんの答えは「賭けを見守る面白さ」。フィギュアスケートのジャンプなどの技の構成をカードゲームに喩えて、トップ5の座をかけて15人の選手たちが各々の技と戦略と覚悟を競い合うさまが描かれる。競技ルールと「審査項目」が厳格に明文化されて定まっているフィギュアスケートならではの奥深さと楽しさが門外漢にも伝わる。

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キャラが多いので、4人同時に滑走しているかのようにマンガ的に並列させて描く演出も良かった。

鴗鳥慎一郎のキャラが良過ぎる。腰低すぎ銀メダリスト激渋おじさん面白すぎるし距離感近すぎ親子ホントかわいい

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もしかしてこいつが今作の最人気キャラなのか……?
『ヒロアカ』でいうエンデヴァーみたいな魅力あるよね。どちらも「No.2」だし。そういうタイプの人気がすごそう(野暮だけど夜鷹純か司とのBLカプ人気もすごそう)


八木夕凪さんもいいキャラだなぁ……
大人が未成年にコーチとして以上の執着を見せるのは社会通念上マズいぶん、逆に少女がおじさんに熱狂的に憧れている設定はおいしくてやりやすいよね。夕凪→慎一郎もそうだし、いのり→司や、理凰→司もそう。
(そして当然ながら、慕われている大人(コーチ)陣は教え子のそうした好意に「無頓着」でなければならない)


圧倒的なヒューマンドラマとキャラの魅力でライバルの演技を描いておいての、主人公の番! うおおおお激アツすぎる!!! 続きが読みてぇ!


おまけマンガの「役目を子供に押しつけてんじゃねえ!問題は大人だけで解決しろ!」というツカサのツッコミは至極真っ当なものだけれど、同時に、これをこうしておまけマンガのオチ(ネタ)として持ってくるところに、このマンガのコメディのトーンとの決定的な合わなさを覚える。

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うまく伝わるか分からないんだけど、このツッコミって良くも悪くも「Twitterの倫理/ユーモア」なんだよな。だからTwitterで本作は大絶賛されて大人気なのだろうけど、ゆえにわたしは根本的なところで認められないと思っているよ、いまだに。


受付のおじさん(「おじいさん」ではなかった。ごめんなさい)が「同担!?」という語を使うことに、巻末おまけページでわざわざエクスキュースを入れるところからも、似たような、Twitterユーザー層(面倒くさいオタク)のセンス・ノリを感じて、なんとなくいや〜な気持ちになる。

でも、この補足が無かったらわたしは絶対にこれにツッコんでいたので、まんまと先回りされている悔しさが主なのだろう。Twitterユーザーの「面倒くさいオタク」とはわたし自身であり、要するに同族嫌悪なのであった……




6巻

司と純の対決、大人だけの表紙カッコいい

神回だぁ(恍惚)
「賭けを見守る」面白さから始まって「奇跡を見守るスポーツ」で締める。
司をアイスダンス出身に設定したのが見事なのだろうなぁ。

2位の夕凪さんの描き方もすばらしい。
自分もまた誰かに「追いかけられる」側でもあるということへの気付き。

焼肉打ち上げの場での鴗鳥慎一郎と司の並び……この2人の「左右」はそういうことか……

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スケート激ウマおじさん達の三角関係(妄想)が発生してるのおもしろすぎるwwww
これ子供たち出てこないほうが面白いんじゃ…… というか、大人世代のストーリーも十分にメインだってことだよな。


うわ〜〜  慎一郎→純 もかなり巨大感情じゃん…… 鴗鳥慎一郎、すげぇ純朴で生真面目な総攻めタイプかもしれんな……

とうに現役引退したおじさんたちが本気でいまだにスケート上手くなろうとしてるの凄い。コーチとして、とかじゃなくて、本当に大人たちが主人公の、彼らの物語でもあるのか。。

でも、今のところまだなぜ夜鷹純が光のコーチを引き受けたのか、よく分からないな…… 自分と同じ道を辿らせるといっても、自分が氷上で滑ることが唯一絶対的に大事だと思ってそうな人間なので、わざわざ他の人間に自分も同じ道を辿らせたい感情が理解できない。そんなことをしなければ証明できないほどの自信ではないだろうこいつは。


「強くなるためには強さを証明しなれけばならない」

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「強くなるためには強さを証明しなれけばならない」って台詞、完全にLWさんがよく言ってる「友達を作るためには友達を作るしかない」理論と同じだ。

「カードゲームの大会で優勝できるくらい強くなるには強者のコミュニティに所属するのがいちばん。そのためにはまぐれでも何でもいいからどこかの大会でまず優勝すること」理論ともいう。

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『メダリスト』は前巻からフィギュアスケートをカードゲームに喩えているし、マジでスポーツ漫画として、かなり合理的な戦略バトルをやっているなぁ。めちゃくちゃ緻密で、かつそれに伴った人間ドラマも上質で凄いと思う。

けど、理論的にガチガチすぎるのは自分のスポ根モノの好みからは微妙に外れているのも事実……! 客観的に名作なのは分かるが、自分にとって真に大切な作品にはなるかと考えると微妙。まぁ「自分にとって真に大切な作品」だけが自分にとって価値のある作品ではないのだけれど。

戦略性の高いバトル構成は『HUNTER×HUNTER』みたいなものかもしれない。そりゃあネットのオタク達は好きでしょうね……(←こいつずっと誰と戦ってんの?)




余談

これ今更知って、色々と「そういうことか……」となっている。
悪い意味でTwitterのオタク的なノリのコメディ描写とか、小学生キャラに対する目線とか……

司の既視感は「P」だったのね
たしかに言われてみれば結束いのりって龍崎薫だもんな。U149……

アニメ大和絵馬さんのCV小岩井ことりさんかよ!!! やった~~~

「表情に乏しいがしれっと変なことをするマイペースなキャラ」の筆頭、そういえば宮内れんげさんでした……

れんちょんも常に赤面してるかもしれない。

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大好きなアニメの一番好きなキャラ


アニメ化を担当する山本監督は『阿波連さんははかれない』の総監督でもあったようなので、無表情マイペースキャラの描写は信頼してもいいのでは……!?




アニメも楽しみですが、まずは最新刊まで追いつきます。



『ワンダンス』もよろしくお願いします! アニメ楽しみすぎる!!!


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