「プライドのため命奪った」噓重ね交際の女子大生殺害、27歳男に求刑通り懲役22年判決

西光勝被告(甘利慈撮影)
西光勝被告(甘利慈撮影)

大阪府枚方市のマンション一室で昨年5月、交際相手の大学生、渡辺華蓮(かれん)さん=当時(19)=を刺殺したなどとして、殺人などの罪に問われた無職、西光勝被告(27)の裁判員裁判の判決公判が28日、大阪地裁で開かれた。三村三緒裁判長は「自身の見えやプライドのために被害者の生命を奪う行為は身勝手極まりない」として求刑通り懲役22年を言い渡した。

被告は「一切間違いありません」と起訴内容を認めていた。被告人質問などによると、実際は無職で借金があるのに「多額の収入がある」と噓をついて交際していた。

借金が重なる中、「これ以上噓をつくのは疲れた。本当のことを言うくらいなら、渡辺さんを殺して自分も死ぬ」と考えたと説明。その上で、「自分が死んだ後に、幸せになったり別の男性と付き合ったりするのが嫌だった。自分のものにしたかった」と殺害の動機を供述していた。

判決によると、昨年5月16日、渡辺さんの首などを包丁で複数回突き刺して失血死させたほか、渡辺さんのノートパソコンやスマートフォンなど6点を盗み、スマホの電子マネーで飲食代金などを支払った。

「犯人はやがて社会に戻る。どんなに無念か」殺害女子大生遺族、懲役22年判決にコメント

会員限定記事

会員サービス詳細