白河実高塙校舎の閉校舎式は27日、福島県塙町の同校舎で行われ、生徒らは思い出を振り返りながら校舎との別れを惜しんだ。
生徒や教諭、関係者ら約30人が出席した。浅野猛校長が「JR水郡線沿線唯一の工業高校として8600人を超える卒業生を輩出した。地域とともに生きた塙校舎の思い出を途絶えさせない」と式辞を述べた。吉津健三県教育委員、秦公男町教育長、芳賀正光白河実高同窓会副会長があいさつした。
生徒を代表し、鈴木陸さん(電子科3年)が3年間の思い出を振り返り、記念碑や歌碑などの目録を白河実高生徒会長の佐藤ランダーさん(電子科2年)に手渡した。生徒は塙工高と白河実高の校歌を斉唱した。
塙校舎は1948(昭和23)年4月に東白川農高の定時制課程塙分校として設立された。同年7月に塙高として独立。1970年に塙工高に改称した。2023(令和5)年4月に塙工高と白河実高が統合し、塙工高の生徒らは塙校舎で学んでいた。