長野など全国の国立病院の看護師らが賃上げ求め一斉ストライキ

ことしの春闘が本格化するなか、長野県をはじめ全国の国立病院で働く看護師らが、賃上げを求めて一斉にストライキを行いました。

独立行政法人・国立病院機構の全国に137ある病院の看護師などおよそ1万7000人でつくる「全医労=全日本国立医療労働組合」は28日全国一斉のストライキを行いました。
このうち、長野市の東長野病院でも、看護師らおよそ20人が午前8時半から1時間のストライキを行い、物価高騰のなかで賃上げが実現されなければ、働く人たちのモチベーションが上がらず人材流出が止まらないなどと訴えました。
労働組合はことしの春闘で、常勤職員は基本給を月4万円、非常勤職員は時給で250円以上のアップを求めて交渉してきましたが、経営側は業績を理由に賃上げできないと回答したということです。
また、東長野病院では、職員1人当たり年間およそ9万円の寒冷地手当が支給されてきましたが、令和9年度から廃止する方針が示されているということです。
全医労長野地区協議会の宮崎恵司議長は、「命を守る使命感をもって医療の最前線で奮闘している。このままでは離職を考えるという声もあがっている」と話していました。
ストライキによる外来診療や入院患者への影響はなかったということです。

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