国立病院の看護師ストで訴え 宇都宮

国立病院で働く看護師たちが28日、労働環境の改善を求めて全国一斉にストライキを行いました。

栃木県内でも2つの病院でストライキが行われ、賃金のアップなどを訴えました。

県内でストライキを行ったのは、宇都宮市の国立病院機構栃木医療センターと宇都宮病院で働く看護師合わせて21人です。

栃木医療センターでは、午前9時から1時間ほど「働きに見合う賃金に」と書かれた横断幕を手に、道行く人にストライキの理由を説明したチラシを手渡し、理解を求めていました。

今回のストライキは、物価の高騰に見合った賃金のアップや労働環境の改善が行われていないとして、国立病院機構の医療関係者で組織する労働組合全日本国立医療労働組合「全医労」が28日、全国およそ130の国立病院で一斉にストライキを行いました。

全医労によりますと、団体交渉の結果、赤字経営を理由に賃上げなしのゼロ回答だったということです。さらに、地域手当の見直しにより2%の賃金の引き下げが行われ、年収で10万円から15万円ダウンするとして物価が高騰するなか厳しい現状を訴えています。

ストライキを行った看護師たちは28日午後、県庁で会見を開き改めて病院側に賃上げを求めました。

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