マースクなど海運大手、紅海航路への即時復帰否定 停戦合意でも
1月16日、イスラエルとイスラム組織ハマスが15日、パレスチナ自治区ガザでの停戦で合意したことを巡って、世界トップクラスの海運会社であるデンマークのAPモラー・マースクとドイルのハパックロイドは16日、直ちに紅海航路に戻ることはないとの姿勢を示した。写真はマースクの貨物船。ドイツのハンブルクで2022年6月撮影(2025 ロイター/Fabian Bimmer)
[フランクフルト/コペンハーゲン 16日 ロイター] - イスラエルとイスラム組織ハマスが15日、パレスチナ自治区ガザでの停戦で合意したことを巡って、世界トップクラスの海運会社であるデンマークのAPモラー・マースク(MAERSKb.CO)とドイルのハパックロイド(HLAG.DE)は16日、直ちに紅海航路に戻ることはないとの姿勢を示した。中東情勢を注視して、安全が確認され次第、復帰するとしている。
ハパックロイドの広報担当はロイターに「まだ合意に達したばかりだ。最新の情勢と紅海の治安状況への影響を注意深く分析する」と述べた。マースクは「(復帰)時期について推測するのは尚早」と語った。
中東の混乱を受けて、海運会社は紅海航路を回避。アフリカ最南端・喜望峰経由などより時間のかかるルートに変更するなどしている。
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