ダイキン周辺でPFOA検出続く 大阪府摂津市、市民団体は対策要求
国内各地で検出が相次ぎ、健康への影響が懸念されている有機フッ素化合物(総称PFAS〈ピーファス〉)。ダイキン工業(本社・大阪市北区)の淀川製作所(大阪府摂津市)周辺でも、その代表的なPFOA(ピーフォア)の検出が続いている。市民団体は同社や国、府、市に署名を提出し、「汚染被害の調査と対策」などを求めている。
PFASは水や油をはじき、熱に強い性質がある。1950年代ごろからレインコートや包装紙などの防水加工、半導体や自動車の製造工程などに広く使われてきた。だが、約20年前から米国で発がん性の疑いが指摘されるなどして、海外で規制が厳しくなった。
自然界では分解されにくいことから、「永遠の化学物質」とも呼ばれる。
世界で4700種類以上あるとされ、代表的なPFOAとPFOS(ピーフォス)について、国は2020年に、毎日2リットルの水を飲んでも健康に影響が生じないレベルとして、水質管理の暫定目標値(PFOAとPFOSの合計で1リットルあたり50ナノグラム、ナノは10億分の1)を定めた。
ただこれは、現時点では有害性に関する科学的な知見が不十分なことから、法的拘束力を伴う規制のもととなる環境基準値ではない。一方で国は、21年までにこの2種類の製造や使用を原則禁止している。
ダイキンによると、淀川製作所では1960年代後半から、PFOAを取り扱い始めた。2000年ごろから自主的に削減に向けて取り組み、淀川製作所では12年に製造・使用を中止。地下水をくみ上げて地下水位を下げることで周辺への拡散を防いだり、くみ上げた水からPFOAを除去したりするなど、敷地内の対策をしてきたという。
だが、環境省が全国的な状況を把握しようと19年度にPFOAとPFOSについて、排出源となりうる施設周辺など全国計171地点を調査すると、製作所近くの地下水からPFOAが全調査地点で最も高い1リットルあたり1812ナノグラム検出された。
府の昨年8月の調査では周辺の地下水から国の暫定目標値の420倍の2万1千ナノグラムが検出された。
ダイキンの担当者は「過去に製造、使用していたことなどから、製作所が原因の一つと考える」。今後は恒久的な流出防止対策として、敷地の境界部分に遮水壁を設け、揚水井戸の増設や浄化設備の増強をする計画だという。
府はこれまで、ダイキンや摂…