他人名義のクレジットカード情報を使って電子マネーに不正入金し、コンビニでたばこを大量購入したとして、警視庁は27日、電子計算機使用詐欺と組織犯罪処罰法違反の疑いで、いずれも中国籍で大学生の曹智宣(25)=東京都葛飾区、張靖宇(30)=品川区=の両容疑者を逮捕したと発表した。いずれの認否も明らかにしていない。
◆他人のクレカ情報を登録
同庁犯罪収益対策課によると、容疑者らはスマートフォン用の電子決済システム「モバイルSuica(スイカ)」に、不正に入手した他人のクレジットカード情報を登録。新宿区内のコンビニ1店舗で、昨年2~12月、計約4500万円のたばこを不正購入していた。転売目的とみられ、同課は今月12日、店側も事情を知っていた可能性があるとして店舗を家宅捜索。その翌日、中国籍の50代女性店長は出国したという。
逮捕容疑では、共謀して不正に入手したクレジットカード情報を使用し、曹容疑者は昨年8月上旬、電子マネーで紙巻きたばこ163個(販売価格8万1500円)を、張容疑者は同9月下旬、紙巻きたばこ16カートン(同8万円)を、それぞれ購入したとされる。
家宅捜索を受け、この店は休業。コンビニの運営会社は店とのフランチャイズ契約を終了した。同社の担当者は「特定商品の大量購入や高額売り上げ決済などの会計上の異常がないか、調査を徹底する」と話している。
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