中野国交相 八潮道路陥没事故現場を初視察

 中野国土交通大臣は15日、八潮市の陥没事故現場を初めて視察し、大野知事や八潮市の大山市長らと今後の復旧作業に向けて、意見を交わしました。

 視察後の意見交換で、大野知事は八潮の事故現場の本格的な復旧には、抜本的な対策が必要との認識を示し、更なる支援を中野大臣に要望しました。

 そのうえで「今後の流域下水道のあり方について審議していただき、埼玉県のみならず日本全国の安心安全につなげていただきたい」と求めました。

 これに対し中野大臣は「1日も早い救助、復興、復旧を目指し、住民が平穏な生活を取り戻せるよう必要な支援、再発防止策を検討していきたい」と述べました。

 このあと大野知事は、八潮の事故現場の復旧に必要な技術と財政の支援や、道路陥没事故の未然防止対策を全国的に進めるため、下水道管の強じん化に向けた予算確保などを国に求める要望書を手渡しました。

 国土交通省は、再発防止に向けた対策を検討する有識者委員会の初会合を、2月21日に開くことにしています。

マリンチャレンジプログラム全国大会

 海や水環境を取り巻く課題解決に挑戦する10代の研究者たちが全国から集まり、成果を発表する大会「マリンチャレンジプログラム」が都内で開かれました。

 この大会は、日本財団などが取り組む「海と日本プロジェクト」の一環として開かれたもので、去年の夏に行われた地方大会で選ばれた中学生と高校生あわせて15人が研究成果を発表しました。

 関東大会で優秀賞に選ばれた浦和実業高校2年の森本悠矢さんは、海の環境に配慮したタコの陸上養殖をテーマに研究に取り組んできました。

 タコの需要が高まり養殖技術の確立が必要とされている一方で、環境保全や共食いなどの課題を乗り越える必要があると考えた森本さんは、エサに昆虫を使い、コンパクトな装置で多くのタコを養殖できるケージを開発したことを発表しました。

 そして選考の結果、早稲田大学高等学院2年の鈴木雅人さんが最優秀賞を受賞しました。