「ロックマン7」とその存在意義
「フォルテのデビュー作」。「ロックマン7」の存在意義はほぼこれだけと言っていいでしょう。そもそもスーパーファミコンというハードへの移行がすでに「時遅し」でありました。
平成7年3月といえば、もうセガサターンやプレイステーションが登場するかしないかの時期です。その新キャラ・フォルテのデビューもやはり「時遅し」でありました。彼はロックマンのライバルキャラとしてそれなりにキャラが立っていたから余計そう思うのであるが、もう一人の新キャラであるライトットは、オープニングステージ前のデモで笑えないボケをかます等完全なる場違いな存在でした。キャラクターと言えば、「ロールヒロイン化」が見られるようになったのもこの頃からです。とはいえ、この7ではまだそれほど酷くは無い。かって、日中戦争直前まで国共内戦に血道を注いでいた蒋介石は日本の侵略を「軽い皮膚の病気」、共産党を「重い内臓の病気」にたとえていたが、この時点ではまだ前者程度のレベルだったのです。今から思えば、このライトットは相対的に見て、8以降のロールよりはまだマトモな存在に見えます。あくまで、8以降のロールと比べた場合であり、特殊武器ゲット時にも見える、やり取りのセンスの無さには正直乾いた笑いしか浮かびませんでしたね・・・・・・・・
ゲーム面では、チャージショットのダメージを2に減らしたのはいいとして、ラッシュの合体を更に強化してしまったために、特殊武器の、悪い意味での異質さが更に目立った格好となり、より存在感が薄れてしまいました。新ハード・キャラクター・ゲームシステムいずれも選択を誤った格好となってしまった「ロックマン7」、私から見ればこれ以降の「ロックマン」シリーズはファミコン・ゲームボーイシリーズとは全く異質な代物に過ぎないのでありますが、さらに性能の高いハード、セガサターン・プレイステーションに移った形となった次回作が「ロックマン」本家シリーズ迷走を決定的なものとしていったのです。
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