医療事故 気道確保の器具外れ3歳児死亡 県総合医療センター
岐阜県総合医療センターは去年7月、入院中の3歳の女の子に装着していた気道を確保するための器具が外れ、その後死亡する医療事故があったと発表しました。
死亡したのは岐阜市にある県総合医療センターの小児病棟に入院していた3歳の女の子です。
病院によりますと、女の子は気道を確保するため、「気管カニューレ」と呼ばれる器具を装着していましたが、去年7月下旬の朝、主治医が診察のため病室を訪れたところ、この器具が外れていて心肺停止の状態で見つかり、およそ1か月後に死亡したということです。
病院によりますと、血液中に酸素が行き届いているか確認するモニタリングを行い、異変があればアラームが鳴ることになっていましたが、事故当日の明け方、看護師が器具にたまったたんを吸引する措置などのため、モニタリングが一時的に中断されていたということです。
病院は、外部の専門家を含む医療事故調査委員会で当時の対応や機器の管理に問題がなかったか調べる方針で、「事故を重く受け止め、亡くなられた患者さんのご冥福を心よりお祈りするとともに、ご遺族にお悔やみ申し上げる」などとしています。
一方、女の子の母親は「なぜ娘が命を落とすことになったのか、事実を知ることはつらいですが、公正な調査によって真実が明らかにされることを願っています」などとするコメントを発表しました。
「気管カニューレ」を巡っては2月13日、愛知県内の病院でも器具を外す処置の過程で患者が一時心肺停止になったことが判明するなど、過去にも医療事故が相次いでいます。
【女の子の母親 “公正な調査を”】
事故を受け、死亡した女の子の母親が弁護士を通じて発表したコメントです。
「まだ3歳だった娘の命が奪われたことは無念でなりません。娘に会いたい、触れたい、抱きしめたい。事故の日から今まで、泣かない日はありません。なぜ、娘が命を落とすことになったのか、事実を知ることはつらいですが公正な調査によって、真実が明らかにされることを願っています。愛知県内の病院で同様の事故が起きていたことを、2月の報道で拝見しましたが、この事故が、娘の事故よりも前におきていたことを知り、もう少し早く公表してくれていれば、娘の呼吸状態にももっと気をつけてもらえたのではと思えてならず、本当にショックでした。せめて私の娘の事故については調査結果が出るよりも前に、多くの人に知ってもらうことで、同様の事故で悲しむ人がこれ以上出ないようになることを、心から祈っています」。