プロ野球で発覚のオンラインカジノ 過去にも「黒い霧」「野球賭博」

八百長問題で、コミッショナーの裁定発表後、複雑な面持ちで記者会見する稲尾和久・西鉄監督=大阪国際空港特別室で1970年5月

 芸能界に続いてスポーツ界でも発覚したオンラインカジノの利用。日本野球機構(NPB)は27日、7球団で計14人の選手らが利用を申告したことを明らかにした。違法行為が広がっていたプロ野球だが、過去にもその根底を揺るがす賭博関連の事件が起きている。

 よく知られているのが「黒い霧事件」だ。1969年10月、西鉄(現西武)の投手が暴力団の絡んだ野球賭博に関係し、野球協約で禁じられている敗退行為(八百長)を行っていたことが発覚。その後、関与した選手が次々と明らかになり、70年までに、西鉄や他球団の計6選手が野球協約違反で永久失格処分を受け、球界から永久追放された。

 このうち西鉄のエースだった池永正明さんは八百長行為を否定し続けた。支援者らの嘆願書提出などもあって、2005年、野球協約に新たに処分解除規定が設けられて復権が認められた。処分から35年後のことだった。池永さんは22年に76歳で亡くなった。

 事件で複数の主力選手が処分を受けた西鉄は弱体化し、70年から3年連続でリーグ最下位に沈んだ。観客も減少し、72年オフに売却された。

 近年では、15年に発覚した巨人選手による野球賭博事件が問題となった。

 4人の投手が関与し、このうち1人は16年10月、賭博の開催を手助けした賭博開張図利ほう助と常習賭博の罪で懲役1年2月、執行猶予4年(求刑・懲役1年2月)の有罪判決を受けた。判決で「プロ野球への信用を失墜させた刑事責任は軽くない」と指弾された。

 一方、この投手に誘われるなどして賭博に関わった3投手はこの年の8月、賭博の罪で罰金40万~20万円の略式命令を受けた。

 4人のうち3人は無期失格、1人は1年の失格処分となった。1年の失格だった投手はその後、巨人に復帰し、23年に引退した。【立松敏幸】

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