中川鋭之助賞

 東京新聞は、日本の舞踊界発展に貢献した中川鋭之助氏の功績を顕彰し、若手ダンサーの育成に資するため「中川鋭之助賞」を制定します。
 賞は年1回、1名に対して贈り、受賞対象は日本の舞踊界で活躍し、近年国内あるいは国外で優れた業績をあげ、今後さらに飛躍が期待されるバレエまたは現代舞踊の若手ダンサーです。同一人の重ねての受賞はありません。受賞者は東京新聞が委嘱する選考委員若干名と東京新聞関係者の協議により決定します。
 受賞者には賞状、トロフィー、賞金10万円が送られます。トロフィーは持ち回りとし、受賞者は翌年の授賞式までに返還、代わりにレプリカを受け取ります。
 中川鋭之助賞選考委員会は、東京新聞が委嘱したバレエ、現代舞踊の舞踊家、舞踊関係者若干名及び東京新聞舞踊関係者で構成します。賞の決定は合議による全会一致とします。
 選考会開催に先立ち、参考として東京新聞は候補者について舞踊関係者にアンケートを求めます。選考会で特に優秀な新人が見当たらない場合、当年の「中川鋭之助賞」は見送りとします。

第31回 池田理沙子さんが受賞

歴代受賞者
池田理沙子さん

 日本の洋舞界で活躍する若手ダンサーに贈られる「第31回中川鋭之助賞」(東京新聞制定)の受賞者を発表し、新国立劇場バレエ団の池田理沙子さん(31)が選ばれた。
 池田さんは東京都出身。2019年から同バレエ団の「ファースト・ソリスト」を務める。「着実に実績を積み重ね、本来の可れんなイメージに加え成熟した演技者としての姿を見せている」と成長が評価された。

2025年2月7日・東京新聞

受賞者インタビュー

池田理沙子さん

 「尊敬する先輩方が受賞している賞で、うれしかった」。洋舞の優れた若手ダンサーに贈られる賞を受けたことをこう喜ぶ。
 東京都出身。4歳でバレエを始め、全国舞踊コンクールで7回入賞。高校1年の時、ハンガリー国立ブダペスト・バレエ学校に留学し「外国人ダンサーの体の使い方や表現の仕方を肌で感じ、プロのダンサーになりたいと強く意識するようになった」という。
 18歳でKバレエカンパニーに入るが、進学した慶応大法学部での勉学との両立が難しく、退団。卒業後、新国立劇場で本格的に活動を始めた。昨年秋の「眠れる森の美女」で、2人のプリンシパルの代役として主役のオーロラ姫を好演。「本来の可憐(かれん)なイメージとともに、成熟した演技者としての姿を見せた」と評価された。
 「バレエは物語なので、踊りがよくても、何かの瞬間に『姫』でなくなってしまうと作り上げたものが切れ、物語が完成しない。すべてに気が抜けないと改めて感じた」と代役の経験を振り返る。今後は演じる役の幅を広げ「皆さんが想像もできない役にも挑戦してみたい」。(清水孝幸)

2025年2月26日・東京新聞

歴代受賞者

第1回 吉田 都さん 第2回 下村 由理恵さん
第3回 酒井 はなさん 第4回 小嶋 直也さん
第5回 宮内 真理子さん 第6回 志賀 三佐枝さん
第7回 佐々木 大さん 第8回 上野 水香さん
第9回 山本 隆之さん 第10回 島田 衣子さん
第11回 川野 眞子さん 第12回 平山 素子さん
第13回 島添 亮子さん 第14回 齊藤 拓さん
第15回 寺島 ひろみさん 第16回 永橋 あゆみさん
第17回 福岡 雄大さん 第18回 青山 季可さん
第19回 瀬島 五月さん 第20回 米沢 唯さん
第21回 米沢 麻佑子さん 第22回 奥村 康祐さん
第23回 碓氷 悠太さん 第24回 井澤 駿さん
第25回 木原 浩太さん 第26回 木村 優里さん
第27回 水城 卓哉さん 第28回 阿部 裕恵さん
第29回 二山 治雄さん 第30回 速水 渉悟さん
第31回 池田 理沙子さん