レディーファーストの思想は、欧米諸国の植民地支配を通じて形成されてきた思想です。
植民地に夫人や愛人を連れて赴任すると、周りの先住民からのさまざまな攻撃を受けることがあります。
女性に前を歩かせておけば、先住民が襲ってきたときに、まず女性が標的になります。
そのすきに、逃亡すれば男性の命が助かるというわけです。
馬車に乗る時も、女性を先に乗せれば、馬車に潜んだ先住民が襲ってきても、女性が襲われているすきに逃亡できます。
馬車から降りるときも、女性を先に降ろせば、待ち伏せしていた原住民が女性を襲っているすきに、馬車で逃亡できます。
食事に毒が入っていたとしても、女性を先に食べさせれば、女性が苦しむのを見て、食べることを回避できます。
ようするに、レディーファーストの思想とは、女性をものとして扱い、物が棄損している間に、人間である男性が逃亡しよう、という発想からできているのです。
これに対して、日本古来の、三歩下がって影を踏まず、の思想は、いかにして女性を護衛するか、という発想に基づいています。
武士が女性を連れて歩くとき、前を歩かれてしまうと、前方から襲ってきた敵に対して、女性を護衛することができません。
また横にピッタリつかれしまうと、刀を抜いた時、女性にあたってしまいます。
武士が女性を単独で護衛するときは、三歩離れて真後ろからついてきてもらうと、全方向の敵に対応できて、完璧なガードができるのです。
こちらは、女性を大切にし、自分の身を挺して女性を守るための、ナイトの思想なのです。
はたしてどちらが女性を大切に扱う思想であるかは、明らだと思います。