ビデオ通話を使って不正に取得した他人名義の電子決済用QRコードでゲーム機を購入したとして、愛知など4県警の合同捜査本部は、詐欺の疑いで中国籍の大学院生、王瑋鵬容疑者(27)=詐欺罪で起訴=を再逮捕し、新たに中国籍の会社員、秦碧竹容疑者(30)とベトナム籍の専門学校生の女(20)を逮捕した。
愛知県警によると、偽のショッピングサイトの客に「欠品なのでPayPay(ペイペイ)で返金する」などと言い、誘導したビデオ通話機能の画面にQRコードを表示させて複製。ゲーム機などは売却し、中国元に両替して詐欺組織に送金していたとみられる。同様の手口で3千万円以上の利益を得ていた可能性があるという。
王容疑者は購入役、秦容疑者は両替役、女は現金化役とみられ、組織の全容解明を進める。
逮捕容疑は共謀して昨年7月22日、神戸市北区の店舗で、福井県に住む男性名義の電子決済サービスのコードを使いゲーム機など10点(計29万円相当)を不正に購入したとしている。