【随時更新】ロシア ウクライナに軍事侵攻(2月26日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる2月26日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナとは7時間、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

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ウクライナ戦況地図
  • 2022年2月25日
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ゼレンスキー大統領28日に訪米 鉱物資源開発めぐり

アメリカのトランプ大統領は25日、支援の見返りとして求めているウクライナ国内のレアアースなどの鉱物資源の権益をめぐる協議について、記者団から「まとまったのか」と問われたのに対し「ゼレンスキー大統領が金曜日に来ると聞いている。ゼレンスキー大統領が私と合意の署名をしたいのであれば私はそれでよい」と述べ、ゼレンスキー大統領が今月28日にアメリカを訪れると明らかにしました。

この協議について、イギリスの経済紙フィナンシャルタイムズなど欧米の複数のメディアは、アメリカとウクライナの双方が大筋で合意したと伝えています。

一方で、ウクライナ側が繰り返し求めてきた「安全の保証」について具体的な内容が盛り込まれるかどうかは不透明だと伝えています。

トランプ大統領は今月、ベッセント財務長官をウクライナに派遣したものの、鉱物資源の権益をめぐり合意に至らなかったため強い不満を示し、ゼレンスキー大統領のことを「独裁者」とまで呼んで非難してきました。

この協議の合意が実現し、今後の停戦交渉に向けてトランプ大統領とゼレンスキー大統領の関係の改善が進むのか注目されます。

鉱物資源めぐる協議 英紙が伝える合意の内容は

ウクライナとアメリカの鉱物資源の権益をめぐる協議について、イギリスの経済紙フィナンシャル・タイムズは25日、両国が共同開発を進めるうえでの合意文書の最終版だとする内容を伝えました。

それによりますと、ウクライナは石油やガスなども含めた国有の鉱物資源から将来的に得る収益の50%を拠出して基金を設立し、ウクライナ国内の事業に投資することが盛り込まれています。

基金へのアメリカの出資の規模は今後、協議されるとしています。

一方で、文書の中には、ウクライナが見返りとしてアメリカに求めている「安全の保証」については含まれていないとしています。

フィナンシャルタイムズはウクライナ政府高官の話として、アメリカが当初、ウクライナに対し鉱物資源から得られる5000億ドル、日本円にして74兆円余りの権益を要求していたものの、この要求を取り下げたことでウクライナが合意に署名する準備が整ったと報じています。

ウクライナ最高会議議員“米との関係 非常に厳しい局面”

ウクライナの議会にあたる最高会議の議員で、外交問題などについて発信しているオレクシー・ホンチャレンコ氏は、24日、首都キーウでNHKの取材に応じ、ウクライナとアメリカとの関係について「非常に厳しい局面にある。残念ながらプーチンをはじめとする独裁者が自信を深めているのが見てとれる。これは全世界にとって大きな危険だ。中国も注視している。いまここで起こっていることから太平洋地域がどうなるかも決まる」と述べました。

そのうえで「短期的にはアメリカに代わる大国はなく、大統領どうしの確執を乗り越えて、この関係を再構築する必要がある」と述べました。

そして、ロシアによるウクライナ侵攻の終結の見通しをめぐって「ウクライナの一部の領土がロシアの支配下にあっても、敵対行為が終結する可能性は十分にあると思う。しかし、重要なのはウクライナやその他のどの文明国もこれを受け入れてはならないということだ」と訴えました。

国連安保理の決議 ロシア “米がよりバランスのとれた立場とる”

国連の安全保障理事会では24日、アメリカが「侵攻」などロシアに批判的な文言を避けて「紛争の早期終結」を要請する決議案を提出し、ロシアを含む10か国の賛成で採択されました。

イギリスやフランスなどヨーロッパの5か国は棄権し、アメリカとの立場の隔たりが浮き彫りになりました。

これについてロシア大統領府のペスコフ報道官は25日、記者団に対し「アメリカがよりバランスのとれた立場を取っていると認識している。これはウクライナ紛争の解決に向けた取り組みを大いに後押しする」と述べ、歓迎しました。

また、ヨーロッパについては「現状ではバランス感覚に欠けるが、アメリカとの話し合いを経てバランスを取るようになるのではないか」と述べ、ヨーロッパの対応も変化する可能性があるとの見方を示しました。

一方、トランプ大統領が24日、停戦後の平和維持のため、ヨーロッパ各国がウクライナに部隊を派遣することをロシアが受け入れる可能性があるという認識を示したことについて、ペスコフ報道官は、ラブロフ外相の発言に言及し否定的な見方を示しました。

ラブロフ外相は2月18日、NATO=北大西洋条約機構の加盟国の軍がウクライナに派遣されることは「受け入れられない」と表明しています。

ウクライナ外相 “国際社会は反対票投じたグループを注視する”

ウクライナのシビハ外相は、自身のSNSに各国の投票結果を示した総会議場のスクリーンの写真とともにコメントを投稿しました。

この中で「私たちは、決議を支持し、公正で永続的な平和を実現しようとする決意を示した、93の加盟国それぞれに感謝する。国際法と国連憲章を真に尊重するヨーロッパと、志を同じくするすべてのパートナーの新たな力を示すものだ」として、謝意を示しました。

一方「ウクライナと国際社会は、反対票を投じたグループを間違いなく注視するだろう」とも述べ、具体的な国名は挙げなかったものの、採決で反対に回ったアメリカなどを指しているとみられます。

“ロシア 米にレアアースなどの所有権取得を提案” 米報道

NBCテレビは25日、アメリカ政府高官の話として、ロシア側がトランプ政権に対し、ウクライナで掌握している地域のレアアースなどの所有権をアメリカが取得することを提案していると伝えました。

先週、サウジアラビアで行われた米ロの高官による会合の場でロシア側が伝えてきたとしています。

ロシアのプーチン大統領は、24日に放送された国営テレビのインタビューで、ロシアが一方的に併合したウクライナの4つの州を念頭に、アメリカなどの外国と共同で鉱物資源の開発を行う用意があると主張しています。

林官房長官「さまざまな動きを注視」

林官房長官は午前の記者会見で「ウクライナをめぐるさまざまな動きについて、多大な関心を持って注視し情報収集を行っている。アメリカを含む各国による外交努力が国際社会の結束のもと、長年にわたる戦闘行為の終結や1日も早い公正かつ永続的な平和の実現につながることが重要であり、引き続き国際社会と緊密に連携して取り組んでいく」と述べました。

ブチャの遺族「笑うことさえできない」

3年前に始まったウクライナへの軍事侵攻の当初に、ロシア軍に一時占拠され多くの住民が殺害された、首都キーウ近郊のブチャで、遺族の1人がNHKの取材に応じ「笑うことさえできない」と話し、つらい胸の内を明かしました。

ブチャの住民、ビクトリア・マヨルさん(50)の当時の夫とおいは、2022年3月にブチャを一時占拠したロシア軍によって殺害されました。

今も家族を亡くした傷は癒えないとしたうえで、この3年間を振り返り「軍事侵攻が始まった当初は、すぐに終わるだろうという信念や希望があったが、3年がたってしまった。きのうも泣いていた」と話し、さまざまな感情を抱えながら過ごしてきたとしています。

マヨルさんは2023年に再婚しましたが、兵士の夫は東部の戦地でロシア軍の捕虜となり、7か月以上連絡が取れていないほか、東部ドネツク州アウディーイウカの戦闘に参加していた2歳年下の弟も2年近く行方不明のままです。

こうした現状に悲しみは増えるばかりだとして「笑うことさえできない。何か喜べるものを探しているが、私はどこにも喜びを見いだせない」と涙を流しながら話し、つらい胸の内を明かしました。

また、戦闘終結の見通しをめぐっては、アメリカに対する期待感はないとしながらも「交渉しなければならない。停戦によって平和が訪れてほしい」と話し、平和のために、ウクライナは妥協せずにアメリカやロシアと交渉することが重要だと訴えました。

英 国防費の割合を引き上げ 米の支援つなぎとめたいねらい

イギリスのスターマー首相は25日の演説で、ウクライナ侵攻を続けるロシアの脅威とNATO=北大西洋条約機構の重要性を強調したうえで「ウクライナやほかの国々で平和が続くためには抑止力が必要だ」と述べ、再来年には国防費を今より134億ポンド、日本円にして2兆5000億円余り増やし、GDP比を現在の2.3%から2.5%にすると発表しました。

増額の規模は東西冷戦の終結後で最大だとし、今後、国防費をGDP比で3%に増やす目標も設けるとしました。

一方で、政府開発援助を減らし財源にすると説明しました。

スターマー首相は、ウクライナ情勢をめぐって、アメリカのトランプ大統領と27日に会談することになっています。

トランプ大統領がヨーロッパの安全保障への関与に消極的な姿勢を見せる中、スターマー首相は、ウクライナに平和維持のための部隊を派遣する考えを明らかにするなど、危機感を強めていて、会談に先立って、トランプ氏が各国に求めている国防費の増額を打ち出すことで、アメリカのウクライナへの支援をつなぎとめたいねらいです。

北朝鮮 キム総書記 “戦場での実戦経験を習得し指揮官育成を”

北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは、キム・ジョンウン(金正恩)総書記が25日、軍の指揮官の養成機関を訪れたと伝えました。

この中でキム総書記は「戦争と流血が日常となっているいまの国際環境は、われわれの武力が戦争に完璧に備えることを要求している」と主張しました。

そのうえで、軍事教育を強化して、戦場での実戦経験を習得し、現代戦に対応する指揮官を育成するよう指示しました。

キム総書記が軍の養成機関を訪問するのは2日連続で、韓国の通信社、連合ニュースは、ウクライナ侵攻を続けるロシアへの派兵での実戦経験を活用するよう強調したものだとの見方を伝えています。

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