プロンプトビルダー:日本語でプロンプトを書いて項目生成テンプレートを作ってみたよ

プロンプトビルダー:日本語でプロンプトを書いて項目生成テンプレートを作ってみたよ

まずはシンプルな設定からはじめました。
プロンプトビルダー:日本語でプロンプトを書いて項目生成テンプレートを作ってみたよ
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プロンプトビルダー:日本語でプロンプトを書いて項目生成テンプレートを作ってみたよ
Admin
2024/12/24 09:40:18
プロンプトビルダーを作成できる Playground組織で、日本語で簡単な項目生成テンプレートを作ってみたので、大まかな設定手順と気づいた点をまとめておきます。
なお、現時点で私が試した組織の情報ですので、設定名などの日本語訳などが異なる可能性もあります。何卒ご了承ください。


試してみたこと

今回は日本語で自力て書いたプロンプトを試したかったので、よくある例で申し訳ないのですが、ケースの内容をまとめてロングテキストエリアに挿入する項目生成テンプレートを作りました。



Playground組織を作った Trailheadのモジュール

プロンプトビルダーを使用するためには、Einstein 設定の有効化などが行える専用の Playground組織が必要なため、こちらから組織を生成し使用しました。

◇Trailhead > クイックスタート: プロンプトビルダー > プロンプトビルダー入門

※有効期限があるため、一定期間を過ぎると組織が使用できなくなります。(通常よりも期限は短いです)
※影響が出るかもしれないため、チャレンジを完了する前の組織のカスタマイズは避けてください。
※Playground組織は Trailheadのハンズオンを実施し、Salesforceの機能を学習できる無料の組織です。詳細はTrailheadにログインの上、こちらをご確認ください。

実際の組織で必要なエディション・設定

ハンズオンでは割愛されていますが、プロンプトビルダーを使用するためにはData Cloudの有効化などが必要です。詳細はSalesforce公式のヘルプページをご確認ください。
◇ Salesforce ヘルプ > ドキュメント > Einstein 生成 AI > プロンプトビルダーを有効化
◇ Salesforce ヘルプ > ドキュメント > Einstein 生成 AI > Einstein 生成 AI の設定
◇ Salesforce ヘルプ > ドキュメント > Einstein 生成 AI > Einstein 信頼レイヤーの設定


プロンプトビルダー使用の準備

Einstein 設定を有効化

Playground組織でプロンプトビルダーを使用するため、Einstein 設定を有効化します。
〔 設定 > Einstein 生成 AI > Einstein 設定 > Einsteinを有効化 〕


権限の付与

Playground組織では必要な権限が付与されていることが多いですが、一応必要な権限を確認します。

プロンプトテンプレート作成に必要な権限セット:プロンプトテンプレートマネージャー
プロンプトテンプレートの使用に必要な権限セット:プロンプトテンプレートユーザー




テンプレート使用のためのロングテキストエリア項目を用意

項目生成テンプレートを使用するための項目が必要なので、ケースにロングテキストエリア項目を準備します。
↓の例では表示名「要約」、項目名「Quick_Summary」になっています。


項目生成テンプレートの作成

1.Einstein 設定を有効化することで現れた設定の「プロンプトビルダー」のメニューをクリックし、【新規プロンプトテンプレート】をクリックします。


2.テンプレート種別などの設定を行い、【次へ】をクリックします。
プロンプトテンプレート種別:項目生成
プロンプトテンプレート名:ケース要約を作成
API参照名:CaseSummary ※適当です。
テンプレートの説明:任意
 テンプレートの目的や処理内容を書いておくといいですね。
オブジェクト:ケース
オブジェクト項目:要約 
 用意したロングテキストエリア項目を選択します。

3.テンプレートプロパティを設定します。


モデル種別:標準
「標準」と「カスタム」が選択できますが、「カスタム」は独自のLLMを使用する際に選択します。通常は「標準」で大丈夫です。

モデル:OpenAI GPT 4
いくつか用意されていますが、「OpenAI GPT 4」がおすすめされています。

Response Language Settings > Allowed Response Language(s):Japanese
応答言語設定 > 許可する応答言語 の設定です。
複数選択できるようですが、日本語が選択されていればOKです。


4.プロンプトを入力します。
画面上部の「プロンプトテンプレートワークプレース」でプロンプトを作成します。

ワークスペースに例が表示されているので、そちらに則ってプロンプトを作ってみました。

作成したプロンプトの内容です。
AIに対して、役割を説明したうえで、行ってほしいことを詳細に書きます。
{}で囲まれている太字のテキスト部分が、リソースから設定したSalesforce上のケース項目および関連データの差し込み項目になります。画像では青の太字になっているところです。
________________________

あなたは{!$Organization.Name}のカスタマーサポート担当です。
すぐにこのケースの要点が理解できるよう、このケースの要約を作成してください。

 
ケースの次の項目を参照し、要約に適切に含めてください。
 
記載した順に、重要度が高い項目になります。

 
状況:{!$Input:Case.Status}
 
優先度:{!$Input:Case.Priority}
 
原因:{!$Input:Case.Reason}
 
件名:{!$Input:Case.Subject}
 
発生源:{!$Input:Case.Origin}
 
履歴:{!$RelatedList:Case.Histories.Records}
 
作成日:{!$Input:Case.CreatedDate}
 
説明:{!$Input:Case.Description}
 
コメント:{!$Input:Case.Comments}
 
取引先評価:{!$Input:Case.Account.Rating}

________________________

リソースはフロー、Apex、現在の組織、現在のユーザー、2.で選択したオブジェクトの項目が使用できるようです。このあたりのリソースの挿入は、数式やフロー作成時の操作感と同じですね。


5.プレビューでプロンプトの仕上がりを確認します。



5-1.解像度を有効化します。
(日本語あってます?)


5-2.関連レコードに、既存のケースレコードを設定します。レコード名(今回はケース番号)を入力し、レコードを選択します。


5-3.Preview Language(プレビュー言語)を選択します。日本語での応答を確認したいので「Japanese」を選択します。


6.【プレビュー】をクリックし、グラウンディングの結果など、解像度で作成したプロンプトの処理と、ユーザーに返される応答を確認します。

Einsteinでの生成の結果です。
もともと作られていた英語のテストデータを使用しましたが、応答は日本語になっています。
------------------------------------------------------------
解像度
あなたはEPIC OrgFarmのカスタマーサポート担当です。
すぐにこのケースの要点が理解できるよう、このケースの要約を作成してください。

ケースの次の項目を参照し、要約に適切に含めてください。
記載した順に、重要度が高い項目になります。

状況:Closed
優先度:Medium
原因:Breakdown
件名:Frequent mechanical breakdown
発生源:Web
履歴:
{
"records" : [ ]
}
作成日:2024/12/01
説明:[Provide:
{説明}
]
コメント:[Provide:
{社内コメント}
]
取引先評価:[Provide:
{取引先 評価}
]
------------------------------------------------------------
応答
ケースの状態は終了しており、優先度は中です。原因は機械の故障で、頻繁に機械の故障が発生しています。このケースはウェブから報告されました。ケースの履歴は記録されていません。作成日は2024年12月1日です。詳細な説明や社内コメント、取引先の評価は提供されていません。
------------------------------------------------------------

プロンプトで指示された項目について言及し、値がないものは「提供されていません」と伝えてくれています。

7.プレビューの結果を踏まえてプロンプトを調整していきますが、今回はこのまま有効化します。



動的フォームで項目プロンプテンプレートを設定

項目生成テンプレートは項目から呼び出して使用します。動的フォーム上でケースのLightningページで動的フォームを有効化します(動的フォーム設定済みの場合は不要)。

有効化の手順は割愛します。手順を知りたい方はこちらの記事の設定方法 4までを参考にしてください。
動的フォームで状況にあわせた項目を表示する


動的フォームで、用意しておいたロングテキストエリア項目を選択し、「Einstein Generative AI」の「Prompt Template」で作成したプロンプトテンプレートを選択します。


保存し、必要に応じて有効化や割り当てを行います。


レコード画面上で操作してみた

1.レコード詳細画面を開き、テンプレートを設定したロングテキストエリア項目「要約」の編集状態にします。インライン編集でも【編集】をクリックでもどちらでも大丈夫です。今回はインライン編集の場合の操作になります。


2.項目の横の✨のようなマークをクリックします。
※プロンプトテンプレートを設定するとこのマークが付きます。

Einsteinの画面が開きますが、特にチャットで指示を出さなくてもプロンプトテンプレートで設定した処理を開始してくれ、数秒でケースの要約を返してくれます。
隠したところは取引先責任者の名前です。

Einsteinが出してくれた要約を項目に保存するときは、【使用】をクリックすると項目に挿入されます。
最後に忘れずに【保存】をクリックします。


完成形(?)です。


ちなみに、応答の内容をよく読んでみますと、「問題の解決に向けた対応が求められています。」のコメントで終わっていて、対応が必要だということが伝わります。
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新規の高優先度ケースとして、全ユーザーがシステムにログインできないという問題が発生しています。問題はパフォーマンスに関連しており、●●●●氏からのメールにより報告されました。問題が発生したのは2024年12月2日の17時頃で、特に設定の変更は行われていないとのことです。取引先は業務が行えない状況にあり、原因と復旧時期、対処法について情報を求めています。取引先評価や社内コメントは現時点では提供されていません。問題の解決に向けた対応が求められています。
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ひとこと

はじめて自分で内容を作ってみたプロンプトを使ってみて、もっと色々なバリエーションを試してみたくなりました。概要の作成となると指示がある程度似通ってくるので、Flexやセールスメールでプロンプトを工夫してみたいですね。項目生成テンプレートも、カスタムオブジェクトでも使用できるようなので、ちょっと変わったオブジェクトを作って試してみたいです。


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公開:2024年12月5日
更新①:2024年12月9日
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