2010年にマグニチュード7.3の大地震に襲われたハイチ。死者数は31万6000人にのぼる
Photo: Damon Winter / The New York Times
世界的に著名なNGOオックスファムの児童買春スキャンダルが露呈した後、他の慈善団体でも次々に同様の不祥事が発覚し、国際社会の「善意」が揺らいでいる。
世界をよくするために奉仕してきたはずの非営利・非政府組織で、なぜこのような問題が見過ごされてきたのか。各国メディアの分析を紹介しよう。
世界的な慈善団体がハイチで児童買春
2018年2月、英国の慈善団体オックスファムの職員が活動地である中米ハイチで児童買春をしていた事実が明らかになり、世界に衝撃が走った。
オックスファムは5000人のスタッフと2万3000人のボランティアを擁する世界的な慈善団体だ
Photo: Wikimediacommons
スキャンダルを報じた英紙「タイムズ」によれば、2010年に大地震に見舞われたハイチで復興支援をしていた職員のうち7人が、宿舎に地元の女性たちを複数人呼んで買春行為に及んでいたという。なかには未成年も含まれていて、彼らは女性たちにオックスファムのTシャツを着せて性行為を楽しんでいた。
内部告発を受け、オックスファムは2011年にこの不祥事に関する調査を開始。3人が自ら退職し、4人は解雇されたが、その事実を公表してはいなかった。
(事件に対して謝罪するオックスファム会長のマーク・ゴールドリング)
レズビアンショーがお気に入り
オックスファムの内部報告書によれば、当時、ハイチの事務所で責任者を務めていたベルギー人職員ローラン・ファン・ハウベルメイレンも買春の事実を認めているという。「タイムズ」は彼の元同僚で当時16歳だったハイチ人の女性に取材。女性はそのときの状況を次のように語っている。
彼は女性たちを部屋に呼んでセックスをした後、金を渡したり、仕事をやると約束したりしていました」
取材を受けた女性もファン・ハウベルメイレンと関係を持っていたが、それは性行為と金銭を交換するとてもシンプルな関係で、彼の周りにはそのような女性が大勢いたという。
「彼はとても陽気で、楽器を弾くのが大好き。よく自宅で『ショー』を開いていました。彼のお気に入りは、女性同士を絡ませるレズビアンショーでした」
だが、2人の関係は突然終わりを迎える。
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Text by COURRiER JAPON