「恵」運営 岐阜市内の2施設 岐阜市が運営事業者を指定

利用者から食材費を過大に徴収していたなどとして行政処分を受けた障害者向けのグループホーム「恵」の岐阜市内にある2つの施設について、岐阜市は、「恵」の事業を一括して譲り受けた企業を運営事業者として指定すると発表しました。

岐阜市は、障害者向けグループホームの運営会社「恵」の市内の2つの施設について利用者から食材費を過大に徴収したり、障害福祉サービスの報酬を不正請求したりしたなどとして、去年10月、新規受け入れの停止などの行政処分を行い、不正に得た報酬1300万円余りの返還を求めています。
「恵」の事業は1月、神戸市の法人に一括で譲渡されることが決まっていて、岐阜市では、この法人のグループ会社から事業者指定を受けるための申請を受け、審査していました。
その結果、3月1日付けでグループホームの運営事業者として指定することを決めました。
「恵」の事業承継をめぐっては当初は1月末がメドとされていましたが、1か月程度遅れると国などに報告していました。
岐阜市にある2つのグループホームの利用者は現在、合わせて28人いて、同じ施設で引き続きサービスを受けることができるほか、従業員の雇用も維持される見通しです。

岐阜のニュース