ことし一番の強風 春日部市で工事現場の足場崩れる

 13日の県内は、あさから強い風が吹き、多くの観測地点でことし一番の強さとなっています。

 この影響で、春日部市の工事現場で足場が崩れるなどの被害が出ています。

 13日の県内は、西高東低の冬型の気圧配置が強まり、気圧の谷が通過した影響で、朝から強い北風が吹きました。

 県内の日中の最大風速は、さいたまで14.7メートルとなり2月の観測史上最大を記録しました。

 また所沢で13.2メートル熊谷で12.4メートルなど県内8か所の観測地点の内6か所でことし一番の風の強さとなりました。

 この強風の影響で、春日部市の工事現場では、足場が崩れる被害が出ています。

 けが人はなく、撤去作業が行われました。一方、強風の影響で、県内の交通機関にも朝から影響が出ました。

 県内の交通機関では、JR武蔵野線やつくばエクスプレスの一部区間で一時運転を見合わせました。

 強風は、ピークは過ぎましたが13日夜遅くまでは注意が必要です。

所沢男性殺害 中国籍の女 殺人の疑いで再逮捕

 去年12月、所沢市のマンションで男性が殺害された事件で、住人で36歳の中国籍の女が13日、殺人の疑いで再逮捕されました。

 殺人の疑いで再逮捕されたのは、中国籍で所沢市東住吉の無職、王学云容疑者(36)です。

 警察によりますと、王容疑者は去年12月26日の午後9時半ごろ、自宅マンションの一室で茨城県ひたちなか市に住む25歳の会社員の男性を刃物のようなもので突き刺して、殺害した疑いが持たれています。

 調べに対して、王容疑者は黙秘しているということです。

 警察は男性がマンションの部屋を訪れた後に事件に巻き込まれたとみて、住人の王容疑者を不法残留の疑いで逮捕し、捜査していました。

 捜査関係者によりますと、王容疑者は自宅で違法な性的サービスを提供し、生計を立てていたとみられ、2人の間に金銭トラブルがあったとみて調べています。

オレオレ詐欺事件リクルーターと受け子の男を逮捕

 何者かと共謀して、神奈川県横浜市に住む高齢女性から現金300万円をだまし取ったとして、県警は13日までに、受け子とリクルーターの男2人を逮捕しました。

 詐欺の疑いで逮捕されたのは、住居不定、職業不詳の岡崎英史容疑者(28)と、山口県宇部市の職業不詳井ノ口駿介容疑者(34)です。

 県警によりますと、2人は、何者かと共謀して、去年9月13日、神奈川県横浜市に住む71歳の女性に、うその電話をかけ、現金300万円をだまし取った疑いが持たれています。

 井ノ口容疑者は、SNSを使ったリクルーターで受け子の岡崎容疑者を詐欺グループに紹介していました。

 警察の調べに対して、井ノ口容疑者は「詐欺グループに紹介したことは間違いありません」と容疑を認めていますが、岡崎容疑者は、「すべて黙秘します」と話しているということです。

視覚障害者団体 歩車分離式信号での整備求める

 県内の視覚障害者団体が13日、交差点で歩行者と車の青信号のタイミングを分ける「歩車分離式信号」の整備に関して県警に要望書を提出しました。

 県議会議事堂要望書を提出したのは、埼玉県視覚障害者福祉協会やさいたま市視覚障害者福祉協会など5つの団体です。

 歩車分離式信号は、交差点で歩行者と車の青信号の時間を分けることで、両者の横断が交わらず事故を減らすことを目的としています。

 警察庁は、1月、歩車分離式信号の導入を後押しするため、設置をする交差点の条件を緩和する指針として23年ぶりに改定し、全国の警察本部に通達しました。

 一方で、視覚障害者は車の走る音を認識して道路を渡るため、同じ方向の車が走り出した際に青信号になったと勘違いをして道路を横断し、事故に巻き込まれる可能性があるということです。

 要望書では、歩車分離式信号の交差点において▼視覚障害者用の音響装置の併設▼視覚障害者団体に対して設置決定地域の事前周知の徹底などを求めています。

 県警によりますと、去年3月末時点で県内にあるスクランブル交差点などの歩車分離式信号234基のうち、音響装置が付いているのは78基となっています。

 要望書を受け取った県警本部交通規制課の小野瀬孝課長は「視覚障害者の環境を踏まえて、施設の充実に努めていく」と述べました。

加須市の小学校 がん教育で健康と命の大切さ学ぶ

 がんの正しい知識を身につけるとともに、健康と命の大切さを学んでもらおうと加須市の小学校で授業が行われました。

 授業は加須市立大利根東小学校で開かれ、小学6年生の児童およそ30人が参加しました。

 講師には埼玉医科大学総合医療センターの医師、儀賀理暁さんが招かれました。

 儀賀さんは人間の体は37兆個の細胞から出来ていることや、がんを予防するためには適度な運動や栄養バランスの取れた食生活が大事であると説明しました。

 また、身近な問題として考えてもらおうと、がん患者の体験談を伝え、「限りある命の中でどのように過ごしたいか考えてほしい」などと話していました。

 参加した児童たちは、健康と命の大切さについて真剣な表情で学んでいました。

県立歴史と民俗の博物館「国宝太刀・短刀の公開」

 国宝に指定されている武蔵武士ゆかりの太刀と短刀の特集展示がさいたま市大宮区の県立歴史と民俗の博物館で、行われています。

 県立歴史と民俗の博物館は、県にゆかりのある武士の貴重な刀剣を多くの人に知ってもらおうと、毎年この時期に博物館が所蔵する国宝の太刀と短刀を公開しています。

 太刀「銘景光・景政」は、現在の秩父市にあたる武蔵国の武士で、1221年の承久の乱の後、播磨国宍粟郡に移住したと考えられている大河原時基が備前長船派の刀工、景光と景政に作らせた刀です。

 およそ350年後の江戸・元禄時代に刀が本物であることを証明した鑑定書「折紙」も一緒に展示されています。

 短刀「銘備州長船住景光」は戦国時代に上杉謙信が愛用した刀ともいわれていて別名「謙信景光」とも呼ばれています。

 刀身に「秩父大菩薩」の彫刻が施されています。

 学芸員によりますと、それぞれの刀の一部に「秩父」の文字が彫られていることから、大河原氏が故郷の武蔵国を思っていたことが読み取れるということです。

 特集展示「国宝太刀・短刀の公開」は、県立歴史と民俗の博物館で、3月2日まで開かれています。

去年の刑法犯認知件数 3年連続で増加

 去年1年間の県内の刑法犯の認知件数は5万1667件で、3年連続で増加しました。

 県警犯罪抑止総合対策本部によりますと、去年1年間の県内の刑法犯の認知件数は5万1667件で、前の年に比べて4.1パーセント増加し、3年連続の増加となりました。

 認知件数は、2004年の18万1350件をピークに減少していましたが、2022年からは、再び増加しています。

 人口1000人当たりの犯罪率は、7.1件で、全国平均の6件を上回り、全国ワースト6位となりました。

 認知件数が2022年から3年連続で前の年と比べて増えていることを受け、県警犯罪抑止総合対策本部では、県民ひとりひとりの防犯意識の向上を呼びかけています。