海津市の精神科病院 虐待疑われる事案を県に通報せず
岐阜県海津市にある精神科の病院で、去年、看護師が患者の首をつかむなど虐待と疑われる事案があったにもかかわらず、法律で義務づけられている県への通報をしていなかったことが分かりました。
海津市にある精神科の病院「養南病院」によりますと、去年10月、男性看護師が女性患者に対し、食事の準備のため部屋に入るように繰り返し促したものの、入らなかったため押し倒して首をつかみました。
患者は顔のあたりをすりむいて別の職員に被害を訴え、病院は虐待が疑われる事案として把握していましたが、県に通報していなかったということです。
精神保健福祉法の改正により、去年4月からは、精神科病院で虐待を受けたとみられる患者がいた場合、都道府県などへの速やかな通報が義務づけられています。
通報しなかった理由について、病院は取材に対し、「職員が直ちに退職し、前例がなく通報をためらってしまった」としています。
その後、病院では、廊下に寝ていた患者を別の女性看護師が強く引っ張って起こす事案もあり、この際は県に通報したということで、現在、いずれの事案も県の調査を受けているということです。
病院は「今回の事案を重く受け止め、再発防止や信頼回復に努めます」としています。