介護施設利用の高齢者が受けた虐待 昨年度13件で過去最多
昨年度に県内の介護施設の職員などから高齢者が虐待を受けたと認定された件数は13件と、統計を取り始めてから最も多くなったことがわかりました。
県のまとめによりますと、昨年度に県内の特別養護老人ホームなどの介護施設を利用する高齢者が職員などから虐待を受けたと認定された件数は13件で、前の年度より1件多くなりました。
これは、2006年度に統計を取り始めてから最も多い件数で、具体的な内容では、複数回答で暴力などの「身体的虐待」が12件、次いで暴言などの「心理的虐待」が9件、「性的虐待」が5件などとなっています。
県は、虐待件数が増加した背景の一つとして、人手不足の影響で虐待に関する知識や介護技術が十分でない職員が増えているとみられる点を指摘していて、今年度は経験の浅い職員などを対象にした虐待防止に特化した研修を県内各地で行うなど、取り組みを強化しています。
県介護高齢課は「職員が悩みやストレスを一人で抱え込まないよう各市町村と連携して対応し、虐待の防止につなげたい」としています。