鬼滅遊郭編もチンピラ悪党の悪行も可哀想な過去を免罪符にした「名作に見せかけた愚作」だった
先日この鬼滅の刃遊郭編も終わりましたね。始まった時期が中途半端ながらも、他の1月スタート1クールアニメ同様3月いっぱいまでやるのかな?と思いきやでしたが・・・・・・・・・・・・
確かに前編の無限列車編同様面白いと思える要素はいくつかはありました。何より映像美が圧倒的なクオリティで毎回映画レベルのものを提供できたのは普通に凄い事だったし、それも活かした炭治郎らのアクションも迫力は半端なかった、カッコ良かった。特に炭治郎一族は家族を惨殺された哀しい過去を背負っていた様で、一方であの女装姿もまあ似合っていたとも思いますが、そういう過去も乗り越えて、正義を全うし、真実に到達したい強い意志も伝わった、伝わった筈なのですが・・・・・・・・・・・・・・・・
その一方でです。第一話からして・・・・・・・・・・・子供の姿をして部屋に閉じこもっていたの、アレがこの鬼滅のラスボス・無惨らしいけど、アカザとのあの「パワハラ面談」はもしかしてジョジョ3部の22巻でのDIOとホルホースのやり取りを意識したのですかね?残念ながら個人的にはこの無惨にもDIOとかの様なカリスマ性は全く感じられませんでしたが、それだけならまだしもですよ。煉獄とアカザの戦いの一部始終を描いたのは良かったし、煉獄の親父もさすがに息子の家族愛を知っても心を揺り動かされる事も無かったほどのダメ親でもなかったけど、お涙頂戴がまたまたくどかったし、今回のキーキャラだった宇随とのやり取りとかこの話以降も笑えないギャグも度々挿入していたものね。
重い雰囲気も和らげよう、中和しようと思ってそういうギャグも入れる事自体は別に間違ってはいないけど、この鬼滅の場合はセンスも感じられないし、挿入するタイミングも下手と言うか、悪い。だから尚更笑えなかったのですね。そういうのも。最初は確かにそれなりに面白いと思えた無限列車編と比べると「この先が思いやられる」ですが、その後も・・・・・・・・・・
煉獄もいい加減神格化が過剰。何だか悟空・ケンシロウ・承太郎らとも肩を並べるほどの凄い人みたいに描かれていて、原作も知っていればまた印象は違ったものになっていたのだろうけど、だったら事実上主人公みたいだった無限列車編第一話でも何で、あんな見ていてすぐ噛ませ犬だと分かる小者が相手だったのよ?ネットでは「ジョジョだったらダイア―レベル」と評する声もあって、さすがに彼よりは全然上だろうけど、WJ黄金期が終わって以降限定でも、煉獄の強さなんてWJ連載漫画の登場キャラ面々の中ではベスト10にも入らないんじゃないの?ましてや最初はそういう路線じゃないのに途中からバトル漫画に様変わりなんてのもWJの「十八番」ですからね。
実力だけ見れば、実際彼を倒したアカザだけでなく、妓夫&堕姫の方が強いと思えるけど、この2人も・・・・・・・・・・・・この鬼滅の作者って実際またジョジョからも影響を受けているらしいけど、所詮はチンピラじゃないですか。ジョジョだったらさっさと醜い本性を晒して死ぬかリタイアさせられる程度な三流以下の悪党じゃないですか。この程度の敵が、特定エピソードのメインな敵って・・・・・・・・・・・・これだったら、アカザや、名前は忘れたけど、無限列車編で彼共々登場した、列車上で戦ったキモイ敵の方がまだマシでしたよ。
まあ無惨だって、繰り返し言う通りDIOとか他の何人かのWJ名悪役の様なカリスマ性なんか感じなかったし、当然だとも言えるのだろうけど、やっと揃って斬首された最終話も・・・・・・・・・・・・鬼には今まで散々怨みがあっただろうに、戦いが終わったら憎むべき敵だった筈の妓夫にも優しく諭した炭治郎は確かに良い奴、尊敬に値する人物でしょう。実際彼の立場だったらなかなか出来なかっただろうし、妓夫&堕姫にも主人公一行同様家族愛があったのも分かる。鬼となった事自体については彼らのおかれた環境だったらそういう価値観を持ったとしてもしょうがなかったのだろうなあとも思ったし、声優の逢坂良太&沢城みゆき両氏も演技頑張られたのは否定しない。しかし、ホント湿っぽいと言うか、堕姫も何今更悲劇のヒロインぶってるんだよ、お前ら今まで散々好き勝手やってきたくせに、おそらく自分達を迫害したのだけじゃなくて無関係な人達だって虫けらみたいに殺してきたくせにで他の人気があるとされているWJの漫画でもそういうのもあったのも無視しないけど、もっと良い意味でトチ狂っていたわけでもない、安っぽいチンピラレベルでも同情やお涙を誘って過去の悪行も都合良く免罪符にしていただけの底の浅い、薄っぺらいドラマだったじゃないですか。最終話も。大ブームだから、自分でも意識している以上に無限列車編共々高いハードルで見てしまったのかもしれませんが、それにしても・・・・・・・・・・
正直、自分なりにこの鬼滅の刃を知ろうとすればするほど、ホントにそこまで社会現象にもなるほどの漫画なのか?とかな悪い疑問が大きくなるばかりで、朝日新聞系のアエラでも原作者を天才だなんて持ち上げていて、確かに商業的には負けず劣らず大成功しているのも否定しようのない事実ではありますが、ハッキリ言って永井豪(マジンガーZとか)、江口寿史(すすめ!!パイレーツとか)、鳥山明、井上雄彦各先生ら先輩作家な方々が世に出されたWJ名作群とも同列視するには「?」な点があまりにも目立ちすぎです。鬼滅の刃は。
無限列車はたまたまお涙頂戴も目立っただけで次はもっと面白いのだろうと思いきや・・・・・・・・・・・元々世間で言われているブームというものも決して安易に信用しない人間だけど、鬼滅ほどブームと実態のギャップの大きさを感じたのも今までお目にかかった事無いです。妓夫&堕姫の退場劇も、炭治郎の優しさとか映像とか声優さん達の熱演とかであたかも感動的であるかの様に装っていた様だと言うか、原作知らないでこんな事言うのも何だけど、鬼滅の大ブームってそういうホントの所大した事無い、薄っぺらい描写も、宣伝力も良くも悪くも「最強」な出版社や不祥事も起きてしまったアニメ制作会社にもたまたま恵まれて、凄い感動的・ドラマチックに見える様チョー要領良く装った「取り繕い」の積み重ねによるものに過ぎないんじゃないのか?ですね。あくまで個人的に思う事ですが・・・・・・・・・・
他の近年のアニメと比べて声優の人気(要求されるスキルの割にギャラが低い声優も、炭治郎役の花江夏樹氏もバラエティ番組にも出演してもっと社会的に認知される等決して悪い面ばかりでもないけど)にも頼り過ぎてないか?とも思うけど、煉獄の神格化もそうだし、妓夫&堕姫の退場劇も悪い意味で鬼滅の刃そのものを象徴していたではないですか。ここまで長々と書いて、好きな方々の反感を尚更買うだろうという事も自覚してはいますが、遊郭編も「ダメ」でした。月並みだけど、結局はブームなんてのは全くアテにならない事もつくづく認識せざるを得なかっただけの「名作に見せかけた愚作」でしたね。来週特定エピソードが地上波放送予定らしい呪術廻戦もどうかね?(これも案外・・・・・・だけど)ですが、私の評価は最低レベルであります。
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